長距離ドライバーの健康問題(プロローグ)
私が脳梗塞になったのは、今から6年前の2007年11月16日のことだった。大阪の茨木市で午後6時過ぎに荷物を積み、出発した後の名神高速の桂川パーキングでの出来ごとだ。
積み込みのために少しばかりの汗をかいたので、トラックを降り、洗面所でタオルを濡らし、車内で裸になって体を拭いた後、食事に向かう途中、自分の右足の異常に気がついた。
歩いているのだが、右足だけがペタンとすぐに落ちてしまう感覚に見舞われた。おかしいな? と、思ったが、そんなに気に留めなかった。そして、丼物だったと思うが、食べる時に、どうも箸を持つ手が……、いや何となく右手がいうことを聞かない感じに思えた。それでも、そんなに時間をかけずに食べ終えた。
実は、その時に脳梗塞だと気がつき病院に行っていれば、脳内の血栓を除去できたのだということを、後になって知った。これこそ本当の後の祭りである。
当時は、症状が出て2時間以内なら血栓が解かせる薬があるといっていたが、最近の情報では4時間だと聞いた。ほんの数年の間に薬も進歩しているようだ。
その後、確か千葉県内だったと思うが、荷物を降ろす時にリフトを使ったのだが、やはり右足の違和感は消えず、また、右手で持つ荷物に対しても違和感があった。
そのことを取引先の配車係に言うと、知り合いの医者に尋ねてくれたのだが、その結果は「脳梗塞の疑いあり」だった。急遽これまた取引先の春日部市の車庫に向かい、相談した医者の勧めに従って救急車を呼んで入院となった次第である。
診断の結果はやはり脳梗塞だった。その時、医者は「1週間ほど入院しますか」と、何とも悠長なことを言っていたのである。結果的には2週間の入院だったのだが、手足の痺れは2・3日で治り、リハビリは名ばかりでほとんどのメニューは難なくこなせた。
そして、散歩は自分の好きな時に、外出許可なく看護師さんに申し出るだけで出来ていた。そんな退屈な毎日で、一番の辛抱はタバコを吸えないことくらいの入院生活だった。
この時の様子は、私のブログ「長距離運転手の嘆きと叫び」の、2007年11月17日以降に書いています。
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