一期一会ふたたび その1
今から10数年前の話……
まだ大型トラックにリミッター装着義務の無い時代……
私は東京から関西行きの荷を積んで深夜の東名高速を走っていた
キャビンのおでこに付いた速度表示灯の淡い緑色のランプを3つ光らせながら走ってくる対向の大型トラックの群れを眺めるのが好きだった
その光景は暗闇の静寂を切り裂く流星群のようでもあり はたまた 日本という小さな身体の動脈を絶えることなく力強く流れ続ける血液のようにも思えた
どんなに辛くても 眠くても 疲れていても 日本の物流を そして 人々の生活を 陰ながら支えているその姿を見れば いつも、みんながんばってる!私もがんばらなきゃ! という気持ちになったものだ
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