トラックアライメント実験報告
荷重変化によるアライメント変化 その3
続いて右へ「片荷」にしてみます。本数(重さ)は変わらず。
▲なるべく右へ。
▲びみょ~に右へ傾いています。わかりにくいかな??
▲測定データ。フロントのトータルトーがインに。右の個別トーが増えています。
車高は
右フロント・・・76cm
左フロント・・・77.7cm
右リア・・・61.5cm
左リア・・・63.5cm
左フロント左リアはなんと空車時より高いです。
左フロント1.3cmアップ、右フロント0.4cmアップ、左リア1.1cmアップ、右リア-1.3cmダウン。
一番下がった右リアは空車時より-2.9cmダウンしています。
注目して欲しいのはフロントのキャンバー値。空車時のキャンバーが-0°05′が+0°16′まで起きました。ほぼまっすぐから逆ハの字になったのです。これ・・・実験では右へ荷物を積んで右を重くしていますが、
日本の道路事情はこれと真逆になります。つまり、均等積みでも道路の傾斜でこのようにキャンバー値は平面の時より逆ハの字になるんですねぇ~・・・な、の、で・・左フロントの減りが早かったり、片べりしたりするのです。
じゃぁ~ハナッから右へ片積みすればいいじゃぁ~ん?ってなりそうですが、道路が全部左傾斜ではないのと、どの傾斜も角度はバラバラなんで・・・あとクルマへの負担もハンパないと思いますので(笑)
あと、リア軸ですが、右に沈んでいますので左のキャンバー値が若干ではありますが「ハの字」になっています。右への片積みですので右のタイヤの負担もありそうですが、ダブルタイヤで若干ハの字になれば内側のタイヤの内側にも負担は掛かりそうです。
時間の関係で一回きりしか測定(実験)していないので再現性に欠けますが、片荷は明らかにサス沈み具合が左右で変わり、トーが変化しますので、荷重の変化とトーの変化によりタイヤの偏摩耗が出るのかもしれません。
機会があれば他のパターンでも実験してみます(この項おわり)。
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「測定屋、ときどきタイヤ屋、絵描き屋の日記」
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