誰しも大なり小なり「不安」を感じていることってあると思いますが、トラックドライバーさんはどうなんでしょう? そこで仕事関係で最近不安に思っていることを聞いてみました。まず初めはハンドルネームDKさんが語る不安に思っていることから……。
文/トラックドライバーDKさん、写真/フルロード編集部
*2025年12月発行トラックマガジン「フルロード」第59号より
一番はやはり事故に対する不安
トラック運転手として、一番の不安といえばやはり事故に対する不安ではないでしょうか。事故は、まず人身事故か物損事故に大別できます。そして、物損事故は車両事故か貨物事故かに分別できます。
もちろん、事故を起こそうと思って起こす人はいませんが、注意していても起こりうるのが事故であり、自分自身の努力では完全に防ぐこともできません。そしてひとたび事故が発生すると、プロドライバーは多かれ少なかれ責任を負うケースが多いだろうと思います。
幸いにして、私はこれまで人身事故の当事者になったことはありません。いっぽう物損事故についてはいくつか経験してきています。そのうち何件かは、結果として自分で賠償することにもなり、その経済的負担は少なくありません。
事故への対応は所属会社によってさまざまだろうと思いますが、無事故手当がカットされたり、賞与が減額されたり、ドライバーに賠償させたり……。
損害と責任の程度に見合った金額であればやむを得ないとは思います。しかし、私が知っている限りでは、経営者や上司の胸先三寸になっているパターンが多く、その不明瞭さが一番の不安点です。
初めて行く荷主先には不安がつきまとう
次に、初めて行く荷主(特に着荷主)には不安があります。もっとも最近は自社の仕事だけで忙しく、あえて新規の荷主に行くケースはほとんどありませんが、私に限らず初めて行く場所には不安がつきものだろうと思います。
ほとんど発荷主の場合には日中に指示を受け、その工場や倉庫等が通常操業されている時間帯に行くことが多いです。したがって、門が開いていないという心配はまずありません。そして、わからないことを聞ける人も多いので心配は少ないです。
着荷主は朝一で納品のパターンが多く、到着は深夜や始業前が多くなります。門が開いているかもわからないし、入門できたにせよできないにせよ順番の待ち方がわからない。門の前に並んだ順だったり、勝手にバース接車してよかったり、受付表がどこかに隠されていたり、そういうことがわからない。
操業前だと人もいないので、聞く人もいない。悲しいかな、深夜に眠い目を擦って、徘徊することもざらです。門が閉まっていて、前で待っていれば良いかと思いきや、施錠はされておらず勝手に開けて入って良いパターンもあったりしますから、まさに油断大敵です。そして、深夜からの順番待ちとなればトイレの有無の心配もつきものです。
初めて行く場所の不安に対して、ほんのわずかでも情報があれば、ずいぶん不安が和らぎます。積み地で隣のドライバーに「あそこ行ったことありますか?」と訊いて回って情報を集めることは重要です。
ごくごくまれに、伝票と一緒に納品場所のルールのような紙をくれるところもあります。ほんのわずかな情報でもとても助かります。
最近では、航空写真、ストリートビューの活用は必須です。航空写真でも、前面道路の道幅や周辺の路上待機の可否、門の数など確認できます。ストリートビューも見れば、積み降ろしの様子が見え、こうした情報を経験と照合して、だいたい予想を立てることもできます。

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