元ベテラン運転手 トラさんの「泣いてたまるか」No.85

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追想記(並走車16)
 
ブログを休んでいた間、季節がすっかり移り変わってしまいました。朝早い時間に、我が団地の道路には降り積もったイチョウの葉が、歩道を黄色の絨毯で埋め尽くしています。私はその上を音を立てて歩くのが好きで、無上の喜びを感じてしまいます。もとより、秋好きの私にとって透明感のある秋の空と、清涼感に溢れた空気の美味しさがあってのことです。
そしてまた、落葉という営みが、生まれ変わりの新しい出発の意味合いを感じるからです。落ち葉の後には、春に芽を出す準備が整えられ、新しい命が宿っています。私にとっての秋は、春の息吹が生まれている秋なのです。それは、一本の樹木の中で繰り広げられる命の交代劇でもあります。
そして、私自身、人生の中で何度も脱皮を繰り返し、新しく生まれ変わりたいと思っています。
 
前回までの並走車の項目では、釣られてくる乗用車には悪意がないということを書いてきました。また、それよりも、大型トラックのリミッターを着けた右側(追い越し)車線への飛び出しの方が余程危険ではないかと指摘してまいりました。それは、主に高速道路上のことであり、一般道でのことは含まれておりません。
 
次回以降は、一般道(下道)での並走車とそれにまつわる話を書いていきたいと思います。
しかしその前に、高速道路と一般道での並走車の違いを大まかに指摘しますと、高速道路よりも一般道の方がはるかに危険性に勝るという点です。
高速道路では、並走されても後ろを引っ張る車に対する気遣いから生じたイライラや、サービスエリアやパーキングエリアに入れなかった、もしくは、インターチェンジで下りられなかったくらいしか影響はないのではないでしょうか。しかし、一般道ではそうはいきません。並走されて追い越しが出来ない状態が続くと、片側一車線の道では対向車が来てしまいます。
その時、並走車がいて本来の車線に戻れなかった場合どうなるのか……。考えただけでもゾッとします。
ただ、一般道ではその道路と交通状態によって、高速道路に比べて並走してくる乗用車は少ないのが現状です。
 
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