トラックドライバーの誇り
この前、面接に行った時、元トラックドライバーとして、ウ~ン……と考えさせられられた。
面接官が「運転手を辞めた理由?」と尋ねてきたので、「運送業界には品のない連中が多いですから」と、思わず本音が出た時だった。その二人の面接担当者は、納得顔になって大きくうなづいていたのだ。私は、どんな業界、会社にも品のない奴はいるし、人間が集団になると必ずそんな奴はいるものなので、相対的な意味合いで言ったのだが、何となく過剰な反応に思った。しかし、それ以上のことは話してないし、具体的なことは何一つ言わなかった。当然のことで、自分の恥をさらすわけだし、具体的なことを言ってもグチにしか聞こえないだろう。下手をすれば「こいつ頭がおかしいのではないか」と、勘ぐりかねられない。もうそうなったら、面接自体がアウト! と、なりかねない。
そして、二度目の面接に行った時というか、実はこの時にはすでに入社は決まっていて、説明不足ということで店長の直々の説明になった。その店長の持参した面接時の用紙が目に入り、前の会社の退職理由を「人間関係」と書かれていたのに気が付いた。その時、たったあの一言で大きくうなづいた面接時の担当者は、トラックの運転手に対して、何と思ったのだろうと改めて考えさせられた。いや、日頃から良い印象を持っていないからこそ、納得顔で顔を大きく上下に動かしたのだろう。
確かに、トラックの運転手に対しての偏見や誤解による思い込みとしか思えないような、あからさまに妙な態度をされて嫌な思いをしたことは、私自身何度も経験している。そして、何よりもひどかったのは、ネット上での運転手に対する誹謗中傷だった。もう五、六年前だが、アホな私はそのような掲示板を見かけるとノコノコ出かけていき、議論に参加していた。だって、いつも運転手側が形勢不利だったし……。インフォシーク、ヤフー、とある車関係のサイトにも参加しているので、「フルロード」の読者の方の中に、私の「トラ」という名前をご存知の方もいる……かもしれない。ハイ、私は正々堂々と、この「トラ」という名前をどこでも使っていた。ま、減るもんじゃないし(笑) 冗談は別にして、その頃の私はトラック運転手の事に関して、つまり、誤解や偏見に基づく、誹謗中傷の相手との議論では絶対負けない自信があり、私のサイトに来てもやり込めるだけの自信があったからです。まあ、もっと本音を言えば、運転手をバカにしている奴らを逆にやっつける快感……。それがひょっとして一番の理由だったのかも……。ナハハハ・・・。
そして、その議論の切り札に使っていたのが、トラックと乗用車との事故率の比較です。明らかにトラックの方が事故率は低いのです。
私が自分のサイトに書いた平成17年当時よりも、現在はもっと低くなっています。もちろん、それには理由があります。
現役のドライバーの方々は、そのことに自信と誇りを持って頑張っていただきたいと思う。
具体的な数字や事例などは、書き始めると長くなりそうなので、次回以降にしたいと思います。
トラさんのブログ「長距離運転手の叫びと嘆き」
http://www.geocities.jp/boketora_1119/
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