帰ってきた海コン運ちゃんの現場報告

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その2 海コン用語の基礎用語「ヤード篇」(上)

コンテナって、コンテナヤードやバンプールから出し入れするんですけど、ワケのわかんない用語がたくさんあるんですよ。自分がこの業界に入って、運転もそうなんですが、この「用語」ってのが、ホントにワケ分かんなかったです。これらの用語が分かんないと、この後に書く文章自体もワケ分かんないと思うので、先に説明しちゃいますね(笑)。

実入
輸出・輸入は関係なく、品物が入ってる状態のコンテナを実入(みいり)と呼びます。
沼津の現場01.jpg

40フィートの実入コンテナ

空バン
中に何も入ってない状態のコンテナを空バン(からばん)と呼びます。
◆バン(Van)
コンテナのことをバンと表現することがあります。
コンテナヤード(CY)
むずしい言葉で言うと「保税地域」とか言うらしいんですが、コンテナ船から降ろされた輸入コンテナや、これからコンテナ船に積まれる輸出コンテナが置いてある場所です。ヤードによって違うんですが、実入のみ扱うヤードと、実入・空バンとも扱うヤードがあります。
BC2のテナーレーン01.jpg

コンテナヤードのテナーレーン

バンプール
コンテナヤードは実入を扱うんですが、バンプールは空バンのみを扱います。空バンヤードと表現する場合もあります。

20070307_南本牧ヤード内のコンテナ群01.jpg
バンプール

オン・シャーシ
シャーシにコンテナを載せることや、シャーシにコンテナが載った状態をこのように呼びます。省略して「オンシャ」とも言います。
山下ふ頭でCOSCO20FT.jpg

20フィートコンテナのオンシャ

ハチロク(8’6)
コンテナの高さ(外寸)が約2.6mのコンテナで、オン・シャーシ時の高さは約3.8mになります。このコンテナが一般的に使われます。
クンロク(9’6)
コンテナの高さ(外寸)が約2.9mのコンテナで、オン・シャーシ時の高さは約4.1mになります。このコンテナは「ハイ・キューブ」や「背高コンテナ」とも呼ばれ、走行時の高さが3.8mを超えてしまうので、特別な許可がない限り「高さ指定道路」以外は通っちゃダメです(笑)。最近はこのクンロクの40FTコンテナが増えてきました。コンテナの上の方に黄色と黒のゼブラのテープが貼ってあるので、すぐ分かると思います。

20070510_山下フォーク前_TRITON-40FT-96_01.jpg
通称クンロクこと背高コンテナ

ドライ(Dry)
床は木製なんですが、それ以外は鉄で出来ているコンテナです。このコンテナが一般的に使われていて、街で目にするコンテナのほとんどがコレです。
リーファー(Reefer)
温度調節機能が付いたコンテナで、温度を設定し電源ケーブルを繋げば、その温度を保ち続けます。このコンテナは一般的に、魚類や肉類、青果などの輸出入に使われますが、外壁と内壁に断熱材が入っているので、急激な温度変化や湿気を嫌う品物の輸出入にも使われます。そのような品物の時は、温度設定やケーブル接続をしない「アズ・ドライ(As Dry)」で輸送することもあります。
20070214_芝浦・五冷待機場_ヘッド・MSC-40FTリーファー04.jpg

リーファーコンテナのオンシャ

オープントップ(Open Top)
一見、普通のコンテナに見えますが、天井が幌などで覆われたコンテナです。この幌は脱着可能なんで、クレーンなどで天井から品物の積み降ろしをする場合や、高さの関係で、普通のコンテナには入らない品物の輸出入に使われます。

袖ヶ浦で40FTのオープントップ01.jpg

オープントップコンテナのオンシャ

フラット(Flat)
床と前後の壁しかないコンテナです。幅や高さの関係で、普通のコンテナには入らない品物の輸出入に使われます。
20070509_山下8号.jpg

フラットコンテナ

タンク(Tank)
液体の輸出入に使われるコンテナです。長さは20FTのみとなります。
クリーンバン
コンテナ内がキレイなコンテナの事をクリーンバンと呼ぶんですが、床の油汚れやヌレ、激しいニオイは厳禁で、主に食品関係の品物を輸出する時に使われます。
リング(Ring)付き
コンテナ内上下の隅っこに「ラッシング・リング」と呼ばれるリングが多数付いるコンテナを「リング付きコンテナ」と呼びます。今は、ほとんどのコンテナにリングは付いてるんですけどね(笑)。このリングにロープなどを通すことが出来るので、コンテナ内の品物をしっかり固定する時に使用されます。

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