ダカールラリー2018 日野チームスガワラの戦い №13
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レポート
最大の難所フィアンバラを総合9位でクリア
2号車:菅原照仁/高橋貢組
17日、ダカール2018はアルゼンチンのベレン~チレシト間、後半戦最大の難関とされるフィアンバラ砂漠で280㎞の競技区間(SS)を実施。日野チームスガワラの日野レンジャー2号車(菅原照仁/高橋貢組)はトラック部門総合9位/排気量10リットル未満クラス1位の成績でゴールし、累積順位を総合9位とした。
ベレン西方のアンデス山麓に位置するフィアンバラ砂漠は標高1500mほどの高地にあるが内陸のため気温が高く、白い砂は柔らかく走行抵抗が高い。アップダウンも激しくスピードも上げられないため車両と選手に大きなストレスが掛かる。ダカールが南米に舞台を移して以来、たびたび通過した難所である。
この日の行程はベレンから179㎞の移動区間(リエゾン)でフィアンバラの入り口へ移動し、223㎞のSS前半部分を実施。その後15分間のインターバルを経て同地点から57㎞の後半部分に臨み、ゴール後は287㎞のリエゾンでチレシトのビバークに到着する。なお、2輪部門はこの日と翌日が2回目のマラソンステージのため、SS終了後57㎞のリエゾンでアシスタンス不在のマラソンビバークに向かう。
13番手でSSをスタートした日野レンジャー2号車は序盤の砂丘の中で右前輪をパンクさせたがチェックポイント(CP)を過ぎて8番手に躍進。そのまま順調にSS前半部分を終えた。路面は草の茂った砂地の丘陵を行くピストとフェシュフェシュ、オフロードの砂丘越えが大半。砂丘を縫うように走るピストはタイトに回り込みながら大きな段差を上るなど、上手く勢いに乗らないとたちまちスタックを喫する。ドライバー/ナビゲーターともに集中力を切らさずに走り続けることが肝心で、気温42℃の灼熱の中、文字通り過酷なステージとなった。
その後も安定した走行を続けた2号車は無事9位でSSをゴール。リエゾンを辿ってラ・リオハ州北部にあるチレシトのビバークに2号車が到着したのは午後10時過ぎとなった。車両はパンク以外はノートラブル。明日はサン・ファンとの間で2区間合計522㎞のSSが予定されている。難易度の高い区間としては最後の締め括りとなりそうで、メカニックたちはとりわけ入念な点検整備を行なった。
菅原照仁/パンクで25分ほどタイムロスしたのは残念ですが、それ以外は満足の行く走りが出来ました。何度も通っていますがフィアンバラは厳しいです。あと3日あるのでまだまだ頑張ります。
高橋貢/タイヤ交換は後輪ばかり練習していたので前輪がパンクしたら焦ってしまい、大変でした。ナビは難しいウェイポイントもなくスムーズ。ただ平均車速が低いので距離のわりに時間が掛かり、疲れました。
日野レンジャーの到着を待つメカニックたち
ビバークに到着し、キャンピングカーで翌日の作戦を練る菅原照仁
チレシトに無事到着して笑顔の高橋貢
2号車の点検を進めるメカニックたち
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