マラソンステージの後半戦を終えれば、ダカールラリー2025も中間日。ここは堅実な走りで休息日を迎えたいところ。
日野チームスガワラは順調なペースで走破し、トラック部門7位で前半戦を終えた。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部、写真/日野自動車・フルロード編集部
トラック部門7位で前半戦を折り返す
1月9日は前半戦の最終日。同時にマラソンステージの2日目となるアルウラ~ハイル間で競技が行われた。
前日のアルウラへの行程でタイヤ1本をパンクさせてスペアタイヤが残り1本となっていた日野チームスガワラのHINO600シリーズだが、この日はパンクすることなく無事4輪部門総合67位、トラック部門6位の好成績でゴール。累積順位を4輪部門総合56位、トラック部門7位として前半戦を折り返した。
この日の行程はアルウラのマラソンビバークを出て1kmの短いリエゾン(移動区間)のあと428kmのSS(競技区間)がスタート。
路面は堅いグラベルと砂地が半々で、ハイスピードと低速区間が繰り返し現れた。ナビゲーションが複雑な場所も多く、終盤は柔らかい路面のフェシフェシを通ってゴールに至る。舞い上がる埃で視界を奪われ、悪い路面で車速も低い。我慢のSSだった。
菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組が走らせるHINO600はパンクに気を遣いながら順調なペースをキープ。右側のリアフェンダーを破損したほかは問題なく走り切った。
その後ハイルのビバークへ向かう64kmを走り始めたところでリアブレーキのパッドとローターが固着するトラブルに見舞われたが、点検中にブレーキの温度が下がったことで無事回復した。
10日は当地で中間日を迎える。競技は行われず、11日からの後半戦に備えて車両と乗員をリフレッシュする日程だ。日野チームは駆動系とサスペンションを中心に部品の定期交換を予定しており、ビバークに車両が到着すると前日から待ちかねていたメカニックたちが早速作業に取り掛かった。
【日野チームスガワラのスタッフのコメント】
菅原照仁
前半戦を想定していたポジションで終えることができました。トラック部門のトップとは離れていますが、2、3番手とは競り合えています。トラブルも少なく、良い調子を保って後半戦に臨みたいと思います。
染宮弘和
昨日はロードブックに間違いがあり、集団でミスコース。それにしてもカップ(方位)の指示など細かすぎて読み上げが大変です。やっと前半戦が終わり、振動で首が痛いです。
望月裕司
昨晩はマラソンビバークなので自分が一通りの点検をしましたが、ボディのダメージのほかは問題なし。今日はノーパンクで良かったです。最後のパッドの固着は温度が高い状態で停止したためだと思います。
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