ダカールラリー2018 日野チームスガワラの戦い №12
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レポート
砂丘の難関を手堅くクリア
2号車:菅原照仁/高橋貢組
16日、ダカール2018は競技を再開。アルゼンチンのサルタ~ベレン間で2区間合計372㎞の競技区間(SS)が行なわれ、日野チームスガワラの菅原照仁/高橋貢組日野レンジャー2号車はトラック部門総合11位でゴールした。
アルゼンチンに入って最初の競技は、まず320㎞の移動区間(リエゾン)でサルタからカタマルカ地方へ移動したあと、アンデス山麓の山間地からSSがスタート。243㎞の前半部分は標高3100mに達する砂地の丘陵で、アフリカ・モーリタニア南西部のキャメルグラスに似た、草が茂っていてバンピー(でこぼこ)な区間と比較的スピードに乗る直線的な砂地のピストの組み合わせ。その後167㎞のニュートラルゾーンはベレンに向かうアシスタンスルートと交差し、サービスを受けることも可能だった。全体を通してナビゲーションの難易度は高く、ミスコースする車両も続出。SSの後半129㎞の最後は枯れ川の底を通ってベレンのビバーク近くにゴールする。
市内の展示会場を用いたサルタのビバークにスペースを確保した日野チームは午前中からメカニックたちがフロントリーフなど予定されていた交換部品の取り換え作業を実施。選手はビバークでリフレッシュし、日野チームは終盤戦に向けて体制を整えた。
このSSで日野レンジャー2号車は健闘を見せ、確実なナビゲーションによって総合11位/排気量10リットル未満クラス1位でゴール。最後のSSゴール手前では右前輪をバーストさせたがそのまま走り切った。これにより累積順位を総合8位とし、同クラス首位の座を堅持した。明日17日にはチレシトへの行程で終盤戦のハイライトとなるフィアンバラ砂漠を舞台にしたSSが予定されている。
菅原照仁/新しいエリアも多く、予想以上に低速のボコボコの砂丘が長かったです。ギア比が合わずスピードに乗れなくて苦労しましたが、それ以外は調子良く走れました。
高橋貢/ナビは思ったほど難しくなかったです。最後の枯れ川のゴール手前でパンク。そのまま走り切りましたがクルマは大丈夫。明日も大変そうですが頑張ります。
メカニックに車両の状況を伝える高橋貢
右前輪をバーストさせたままゴールした2号車
無事ベレンに着いた菅原照仁
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