難関のペルー最終ステージをノーミスでゴール
2号車:菅原照仁/高橋貢組
ペルーでの5連戦もこの日が最後ステージ。サン・ファン・デ・マルコナ~アレキパ間で267㎞の競技が行なわれた。日野レンジャーでトラック部門に参戦している日野チームスガワラの菅原照仁/高橋貢組2号車、途中立ち往生した車両によって25分間ほど足止めされたながらも総合12位/排気量10リットル未満クラス1位でこの競技区間(SS)を走破し、この日までの累積順位を総合5位(暫定)とした。
この日の競技区間(SS)は2輪と4輪/トラック部門のコースが前日(9日)と同じマルコナの東部エリアに別々に設定された。それぞれ前後半2つのパートに分けて途中をニュートラルゾーンで繋ぐ構成で、トラックはビバークから52㎞移動した海岸近くからSSの前半部分がスタート。これは53㎞と短く、80㎞のニュートラルゾーンのあと後半部分が214㎞にわたって行なわれた。2輪部門はコースの設定が部分的に異なり、SS中に遭遇することは殆どなかった。路面は昨日と同じくソフトな砂、堅い土、フェシュフェシュ(非常に柔らかいパウダー状の微細粒の土)と変化し、堅い路面での車両へのダメージと砂でのスタックの双方のリスクが選手を苦しめた。
昨日のSSを4番手でゴールした菅原照仁組はこの日4番手でスタート。前半のSSを快調に3番手で終えたが、後半の途中、先行する4輪車の一台が立ち往生していたが、両側を渓谷に囲まれた場所のため追い越すことが出来ず、その場で25分ほど待つことに。このタイムロスで12番手まで後退してそのままゴールした。主催者はこのロス分を2号車のタイムから差し引くと説明しており、この順位とタイムは正式発表時に変更される可能性がある。
SS終了後は463㎞の移動区間(リエゾン)でアレキパに到着。途中交通渋滞で7時間ほどを要し、ビバークへの到着は午後9時ごろとなった。ペルーでの最終ビバークとなる当地は標高2600mの山間地にあり空気もひんやりとしている。前半戦の最終日となる明日11日は国境を越えてボリビアへ。首都ラパスまでの間に312㎞のSSが設定される。
菅原照仁/今日で砂の難しいステージは終了。きっちりミスなく走れて良かったです。これからはパンクなども多くなるので引き続き気をつけて行きます。
高橋貢/昨日と同じところを巡ってきました。ナビも上手く行きました。難所が終わったのでほっとしています。
午後9時過ぎにアレキパに到着した日野レンジャー2号車
ノートラブルでSSを終えてアレキパに着いた日野レンジャー2号
引き続き快調を維持した菅原照仁
ミスなくステージを終えて笑顔の高橋貢
夜になって冷え込んできたアレキパのビバークで整備作業を進める日野チームスガワラ
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