日野自動車やZOモータース、ヤマトモビリティのEVトラックが登場!! 新宿で「BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO 2026」が開催

日野自動車やZOモータース、ヤマトモビリティのEVトラックが登場!! 新宿で「BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO 2026」が開催

 6月10日・11日、東京・新宿で「BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO 2026」(自転車‐電動モビリティまちづくり博)が開催された。今回の展示会では日野自動車やZOモータース、ヤマトモビリティなどが登場。最新のEVトラックなどが展示された。

文・写真/トラックマガジン「フルロード」編集部

「BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO 2026」の展示内容

「BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO 2026」に登場した車両。左はE-TUKが販売を担うトゥクトゥクのEV(ET7 EV)、右はASFのEV軽トラック「ASF2.0PT」
「BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO 2026」に登場した車両。左はE-TUKが販売を担うトゥクトゥクのEV(ET7 EV)、右はASFのEV軽トラック「ASF2.0PT」

 今年で11年目を迎えた「BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO 2026」が6月10日・11日(木)の両日、東京・西新宿の新宿住友ビル三角広場で開催された。

 同展示会は最新のEV、電動モビリティ、EV充電インフラ機器、災害対策車など多彩なモビリティが一堂に会するイベントで、次世代の交通システムや環境・防災といった未来志向のまちづくりを展望するもの。

 今年のイベントではどんなクルマや技術が登場したのか? ピックアップして紹介していこう。

■ヤマトモビリティ&Mfg.「日産アトラス EVコンバージョントラック・プロトタイプ」

日産アトラス・ガソリン車をベースに開発したコンバージョンEV
日産アトラス・ガソリン車をベースに開発したコンバージョンEV

 ヤマトモビリティは、中古トラックをベースにエンジン・トランスミッション・マフラー等を電動部品に置き換えるコンバージョンEV(レトロフィットEVとも呼ばれる)という手法でBEVへ作り替える「EVコンバージョントラック」事業を展開している企業。

 同社は今回、日産アトラス(F24型:2007年~2021年生産)ガソリン車をベースにしたEVコンバージョントラックを初公開した。

キャブ側のモーターからプロペラシャフトを介して後輪を駆動させる。キャンターでは専用プロペラシャフトが使われていたが、日産アトラスでは元のプロペラシャフトが流用されている
キャブ側のモーターからプロペラシャフトを介して後輪を駆動させる。キャンターでは専用プロペラシャフトが使われていたが、日産アトラスでは元のプロペラシャフトが流用されている

 日産アトラスベース車は、EVコンバージョンの第一弾となった三菱ふそう1.5トン積みキャンターに続く第二弾の車両で、キャンターと同じEVコンバージョンキットを用いて電動化。

 組立から納車まで1、2週間という納期の速さや、新車買い替えと比較して1/3ほどの導入コストといったメリットのほか、アトラスのガソリン車をベースにすることで車両総重量(GVW)は3.5トン未満とし普通免許で運転できるのが特徴である。同車は2026年の夏頃の発売を予定する。

■ZOモータース「ZM5」

ZOモータースが新たに投入するGVW5トン未満・BEV小型トラック「ZM5」
ZOモータースが新たに投入するGVW5トン未満・BEV小型トラック「ZM5」

 ZOモータースは国内ファブレスEV商用車メーカーとして、これまで北汽福田(フォトン)のBEV小型トラック「eオゥマーク」ベースのGVW6トンクラス「ZM6」を展開してきたが、今年は小型・中型・大型の3モデルを投入すると発表。

 ZM5は、そのうちの一台となる北汽福田「eマイラー」ベースのGVW5トン未満のBEV小型トラックで、展示車の冷凍バン仕様に加えドライバン、平ボディを設定。またダンプや脱着ボディも開発中で、中国製の完成車に加え、日本の架装メーカーのボディ架装やテールゲートなどの二次架装にも対応する。

 シャシータイプは全長約5.5mの標準シャシー(ホイールベース2900mm)と約6mのロングシャシー(ホイールベース3360mm)を設定し、後者には長航続距離タイプも設定。

 標準のバッテリーは63.75kWhの容量で航続距離がWLTCモード相当で177km、長航続距離タイプは77.28kWhの容量で215kmほどとなる見込みだ。

今回はCHAdeMOの急速充電口(左)も装着。V2Lも搭載しており、会場では車両の普通充電(右)から、家電への給電を実演していた
今回はCHAdeMOの急速充電口(左)も装着。V2Lも搭載しており、会場では車両の普通充電(右)から、家電への給電を実演していた

 なお急速充電は、CCS方式のZM6では変換ケーブルで対応していたが、ZM5は日本で普及するCHAdeMO方式の充電口が備わり、ZOモータースによってローカライズされている。

 サイドミラーはZM6のような大判のドアミラー型ではなく、日本車と同じフロントコーナーパネル部から伸びるタイプで、日本の道路事情ともマッチしそうな一台。発売は6月末頃を予定している。

■日野自動車「日野デュトロ Z EV・モバイルオフィス仕様」

日野デュトロZ EV・モバイルオフィス仕様。航続距離が伸びた2026年モデルも登場したが、同車は2024年モデルがベース
日野デュトロZ EV・モバイルオフィス仕様。航続距離が伸びた2026年モデルも登場したが、同車は2024年モデルがベース

 日野自動車は、フロント駆動とBEV専用シャシーを採用することで超低床構造を実現する日野デュトロ Z EV・ウォークスルーバンをベースにしたモバイルオフィス仕様を出品した。

 同車は、荷室に42インチモニターや棚、机、椅子4脚、エアコンなどを設置し事務所として活用できるようにした車両で、消防車両の指揮車や、BEVの外部給電を活かした災害支援車、屋外イベントの移動オフィス車などの利用を見込む。

 車体寸法は全長4690mm×全幅1690mm×全高2240mmとコンパクトで機動性も高いが、超低床構造により荷台の高さは1770mmを確保。立ったまま荷室部の移動や、ウォークスルー構造により運転席へのアクセスも容易に行なうことができる。

 ラストワンマイル配送だけではない、日野デュトロ Z EVの新たな活用方法をアピールした車両である。

■北海道電気相互「移動型電源車」

北海道電気相互が展示した移動型電源車。今回の車両は「標準型」であるが、最大90kWの急速充電に対応する「EVレスキュー型」では160kVAの発電機を搭載可能
北海道電気相互が展示した移動型電源車。今回の車両は「標準型」であるが、最大90kWの急速充電に対応する「EVレスキュー型」では160kVAの発電機を搭載可能

 移動電源車は発電機やバッテリーを搭載し、電力を供給する車両。非常時のバックアップ電源として冷蔵冷凍倉庫やオフィスビル、工場に配備されていたり、電源のない屋外イベントや工事現場での活用や、EVレスキュー車、消防車両としても導入されている。

 今回、北海道電気相互が展示した移動型電源車は、特許取得済みのPTO発電システムを搭載した2トントラックで、車両のエンジンのみで発電を行なうことができる。

移動型電源車の発電機。3相200Vで50kVAの発電能力を発揮
移動型電源車の発電機。3相200Vで50kVAの発電能力を発揮

 2トン車の小排気量エンジンであるが、選択できる発電機は50kVA~160kVAの大出力のものまでカバー(展示車は単相100V/200Vで10kVA、3相200Vで50kVA)。

 100リットルの燃料タンクの場合で約19時間駆動できるとしており、高効率な発電とともに燃費の良さも北海道電気相互の移動型電源車の特徴だ。

 また、今回の車両はオプション装備のバッテリーを荷台に搭載。このバッテリーから家電製品等への給電も可能としている。バッテリーへの充電は荷台ルーフに設置した太陽光発電パネルからも行なえる。

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