ブエノスアイレスをスタート プロローグランはアクシデントにより途中中止
1月2日、ダカールラリー2016がアルゼンチンのブエノスアイレス市内をスタート。日野チームスガワラの2台の日野レンジャーも元気に出発し、いよいよ14日間にわたる熱戦の火ぶたが切られた。
拍手に送られてスタートを切る1号車
この日は、車検場と同じブエノスアイレス市郊外の博覧会場テクノポリス内に設けられた会場で参加車が一台ずつ紹介されて壇上からランプオフするスタートセレモニーが行なわれた。今大会の出場台数は2輪136台、4輪バギー(クアド)45台、4輪111台、トラック55台の合計347台と前回の406台から2割近い減少に……。災害への対応などを理由にチリ、ペルーが通過国から外れたことが影響した結果と思われるが、トラック部門は前回の63台から8台が減ったものの強豪勢の顔ぶれは変わらず、依然として厳しい戦いが予想される。
この日の天候は晴れ。南米の夏らしい強い日差しが降り注ぎ、蒸し暑い。トラックは壇上には上がれないのでポディアムの脇を通過するスタイルはいつも通り。主催者から紹介された日野チームの2台は観客の声援にホーンを鳴らして応え、元気に出発していった。
今大会ではスタート後、171㎞北上したところでプロローグランと呼ばれる短い競技が実施された。これは順位結果によって翌3日のSS(競技区間)スタート順を決めるためのものだったが、4輪部門の途中でコースアウトした競技車が観客を巻き込むアクシデントが発生。このため競技は中止され、トラックは全行程をリエゾン(移動区間)としてロザリオへ向かうことになった。
仕切り直しとなる明3日はロザリオ~ヴィラ・カルロス・パス間で258㎞(4輪、トラック部門)のSSを予定。ロザリオのビバークでメカニックたちに整備された2台の日野レンジャーは万全の状態で競技に備えている。
菅原義正/競技をしなかったので当然ですが、車両の調子はすこぶる良好。明日のSSを改めて集中して走るつもりです。
高橋貢/自分にとっては初めてのダカールラリーですが、ドライバーの菅原(義正)さんとはモンゴルラリーなどで何度もナビゲーターを勤めさせて頂いており、過度に緊張することなく初日を終えました。競技区間のキャンセルにはほっとした部分もあります。
菅原照仁/プロローグランの中止はちょっと残念。でも3日のSSは序盤こそ今日に似た農道ですが、途中からは山間地のツイスティなコースになるので我々には不利ではないはず。仕切り直しで頑張ります。
杉浦博之/他チームの車両とポテンシャルを比べてみる意味でもプロローグランはやってほしかったのですが仕方ありません。明日は以前にも走ったコースですが、トラックには狭いのでコンパクトな日野レンジャーの良さを活かせるかもしれません。
テクノポリスのスタートポディアムを出発する1号車
ポディアムで激励される菅原照仁
歓声の中を行く2号車
ダカールラリー2016ルートマップ
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