ベルリンの商用車センターを見学!
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レポート
ダイムラーは3日に行なった自動運転システムの世界初公開イベントのほかに、いくつかのプログラムを用意していた。まず最初のプログラムはバスに乗ってベルリンの商用車センター見学だ。
広大な敷地に建つ3階建ての建屋はエントランスや内部パネルなど多くの場所に透明ガラスを使用して中も広々。吹き抜けにして頭上の開放感と採光性を高めたロビーは居心地バツグンだ。ユーザーやドライバーがまず足を運ぶことになるここでは、カウンター業務のほか、部品の注文や修理の依頼などを受け付けてくれるが、コーヒーを飲みながら読書でもしたくなる雰囲気。
またほかにも展示中のメルセデス・ベンツ「スプリンター」と「シタン」を見たり触ったりもできるし、新車、中古車、車体架装の商談スペースなども設置。スタッフの人数はセールス50名、アフターセールス100名で、クルマのプロがさまざまな相談にも応じてくれる。アクセサリーやミニチュアモデルなどのグッズ販売も。
サービス工場はその奥にあって、大型トラックから小型商用バンまでの整備が昼夜行なわれている。ドイツでは、仕事のあとに修理に持ち込んで翌朝に出発するドライバーが多いんだとか。そこで同センターでは月曜日の朝8時から土曜日の夜6時までは無休とし、24時間体制で各種サービスを提供している。
整備力の高さや効率の良さを謳うサービス工場。車両がぎっしり入っているので少々狭さを感じるが、それは高い稼働率の証。大型車を持ち上げることができるリフトやツール用のホース類などを完備し、かたわらではエンジンのオーバーホールも行なっていた。整備されている車両のなかに三菱ふそう「キャンター」も発見。
建屋の裏手にはトラックがずらーっと並んでいる。敷地面積は6万3000㎡といい、東京ドーム約1.35個分。市街地からは少し離れた位置にあり、アウトバーンがすぐそばを走るためアクセスも良好だ。
修理を待つ間は食堂も利用可能。ドライバーが何人か集まれば、ちょっとした賑やかな空間になるんじゃないだろうか。今回はこちらで昼食をいただき、味付けはドイツ人好み(?)の少々濃い目だったが、ボリュームはグッド。特にデザートのチーズケーキはとんでもないボリュームだった。今回は見学中に「カスタマーデディケーション(顧客へのおもてなし)」という言葉が何度も繰り返されたが、その精神、とくと見させていただきました。(SN)
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