ペルー最後の難関を無事にクリア
8日のステージは、ナスカ~アレキパ。初日から続くペルーの砂漠ステージもこの日が最後となるが、その内容はこれまでで最も厳しいものだった。288㎞のSSは砂丘が中心で、標高0m近くから2000m超まで激しいアップダウンを伴うもの。とりわけ序盤部分は難易度が高く、多くの車両がスタックを喫した。
この競技区間で日野チームスガワラの2台の日野レンジャー(輸出名HINO 500 SERIES)は、持ち前の走破性の高さを発揮した。2号車菅原照仁/杉浦博之組は大排気量の大型車勢に分け入る総合24位・排気量10リットル未満クラス首位でクリア。前日のSSではタイロッドのトラブルで遅れた1号車も本来の調子を取り戻し、スタートから16台抜きの総合29位・クラス3位という快走を見せた。この結果により累計順位で2号車は総合22位でクラストップのリードを拡大。1号車も総合32位・クラス5位と健闘している。累積順位の排気量10リットル未満クラス2位につけるのは同クラスのベテラン、J・エルフリンク/M・デ・グルート組(メルセデス・ベンツ・アクサー)で、日野チームは同選手の推移も意識しながら、クラス優勝とトラック部門の総合上位入賞という目標を目指すことになる。
この日はSSゴールからアレキパのビバークまで429㎞の移動区間があるため、現地時間午後6時時点で日野レンジャーは未着。標高約2000mの山間地にあるアレキパのビバークでは、日野メカニックたちが到着を待ちわびている。9日はアレキパ周辺で172㎞のSSを行なったあと、リエゾンで国境を越えてチリのアリカを目指す。
★チームメンバーのコメント
浦辺満広/1号車は昨晩タイロッドと左右のセンターボルトを交換しました。新しい部分はやはり心配がありますね。今夜は2台揃って無事に帰ってきてくれると思います。
★フォトギャラリー
酒井メカニックと整備内容の打ち合わせをする杉浦博之(7日)
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