ヨーロッパの乗用車は半数近くがディーゼルエンジン車のため、排ガス対策として尿素SCRシステムの採用が進んでいる。トラックも例外ではなく、ユーロ5で大型トラックはほぼ全てのメーカーが尿素SCRシステムを選択した。従ってアドブルーの供給体制も整備されており、ガソリンスタンドには大きなアドブルータンクを備えるところも増えている。
このスタンドのアドブルーの価格は、1ユーロ=114円としてリッター約75円。日本では80~90円くらいだと思うので、ドイツの方が安いようだ。ちなみに軽油はリッター約139円。レギュラーガソリン(ドイツやイタリアではベンジンと称する)はリッター159円。2年前に来た時は、軽油とガソリンの値段がかなり接近していたが、現在はドイツでも日本と同じように価格差が広がりつつあるようだ。といっても、共に日本よりはかなり高いから、省燃費は乗用車にとってもトラックにとっても大きなテーマなのである。