イヴェコは最新FCトラック『S-eウェイFuelCell』に
トヨタとイヴェコの提携は9月10日に発表された。こちらは、EU資金によるゼロエミッション長距離大型トラック実証プロジェクト『エンパワー』の一環として、イヴェコの大型FCトラック「S-eウェイFuelCell」に第3世代FCシステムを搭載する。
このS-eウェイFuelCellも、以前から実証車として開発されたFCトラックでボッシュ製のFCシステムを導入している。そしてクリーン水素の製造・供給インフラとそれを用いるFCトラックの実証プロジェクト『H2Haul』において試験に供されており、BMWの部品輸送などに投入されている。
第3世代FCシステムを搭載する『S-eウェイFuelCell』は、航続距離900km以上、運行時間2万5000時間以上を目指すとともに、より進んだFCパワートレーンの運用戦略を導入することで、高電圧バッテリー容量を従来の半分以下として大幅な軽量化も実現するという。
実車テストは2026年第4四半期にスタート、公道での実証試験は2027年前半から始められる。
欧州6大メーカーすべてと提携!?
実証試験を通じて、トヨタは欧州における第3世代FCシステムの開発と実績を重ねるとともに、スカニア、イヴェコは大型FCトラックの開発と性能評価、ノウハウを充実させることができるため、相互にメリットがあるといえる。
実証試験から先、具体的にいえばFCシステムの採用に進むかどうかの話は別ではあるが、トヨタはダイムラー、ボルボトラックスの合弁FCメーカー・セルセンティックに資本参加し、第2世代FCシステムの実証試験でPACCARグループ(オランダのDAFおよび米国のケンワース/ピータービルト)と提携、そして今回のスカニアでトレイトングループ(M.A.N、スカニアおよびブラジルのVWトラック&バス)、イヴェコで、欧州の6大トラックメーカーすべてと関係をもつことになる。
このうちケンワース/ピータービルトは、大型FCセミトラクタの製品化へと進んでおり、試験結果さらに水素サプライチェーン整備(トヨタと欧州企業7社による連携がハノーバーIAA2026で発表された)の進捗によっては、トヨタ第3世代FCシステムの供給先拡大へとつながる可能性もあるだろう。
【画像ギャラリー】スカニアとイヴェコの大型FCトラック(8枚)画像ギャラリー










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