商用車の脱炭素化では技術的にオープンなアプローチが重要? 内燃エンジンから電気駆動まで全て重視するZFの戦略

商用車の脱炭素化では技術的にオープンなアプローチが重要? 内燃エンジンから電気駆動まで全て重視するZFの戦略

 ZFはIAA2026に先立って同社の脱炭素戦略を説明している。乗用車よりはるかに用途の広い商用車では、内燃エンジンから電気駆動まで技術的にオープンなアプローチが重要としており、これよりメーカーと運送会社はそれぞれのペースで取組を進めることができる。

 特にハイブリッドと電気駆動技術は、段階的かつ経済的な移行を実現可能にするほか、駆動系だけでなく、トレーラ、ブレーキ、空気圧管理、ソフトウェアなど車両の効率を全体として高める技術は他にも多くある。

 持続可能性、パフォーマンス、コストのバランスをとるため拡張性の高いソリューションが役立つという。

文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/ZF Friedrichshafen AG

ZFは商用車の脱炭素化でオープンな道筋を進む

商用車の脱炭素化では技術的にオープンなアプローチが重要? 内燃エンジンから電気駆動まで全て重視するZFの戦略
ディーゼルエンジンから燃料電池やトロリー(架線給電)まで、ZFは商用車の脱炭素であらゆる可能性を追求している

 9月に開催される世界最大の商用車ショー・IAAトランスポーテーション2026に先立って、ドイツの自動車部品大手・ZFフリードリヒスハーフェンが商用車の脱炭素化には技術的にオープンなアプローチが必要であると主張している。

 商用車の用途は乗用車よりはるかに広く、稼働サイクルや市場によって求められるソリューションも異なるため、内燃エンジンやハイブリッド技術、電気駆動、車両の総合的な効率向上、インテリジェントなソフトウェアなどを組み合わせることで脱炭素化を進めるというアプローチだ。

 同社は包括的なポートフォリオを提供しており、商用車メーカーや運送会社が持続可能性とパフォーマンス、および総保有コストのバランスを取りながら、それぞれのペースでゼロエミッションに向けた取り組みを進めることを支援しているという。

 モジュール式のプラットフォームを基盤とするZFの駆動系ポートフォリオは、技術的にオープンと言う通り、グローバル市場において従来型の内燃機関からハイブリッド、電気駆動まで網羅している。用途、利用可能なインフラ、地域的な要件に応じたソリューションを提供するとともに、これを補完するソフトウェアがさらなる可能性を引き出す。

 同社で駆動系ソリューションを担当するヴィンフリート・グリュンドラー氏は次のように話している。

「商用車の脱炭素化は一本道ではありません。お客様が求めるのは今すぐに排出量を削減でき、かつ経済的にも理にかなったソリューションです。弊社はどれか一つに依存することなく中立的な技術を提供しているため、(顧客となる)OEMも運送会社も、性能を維持しながら段階的に脱炭素化を進めることができます」。

様々なニーズに応えるハイブリッドと電気駆動

商用車の脱炭素化では技術的にオープンなアプローチが重要? 内燃エンジンから電気駆動まで全て重視するZFの戦略
ZFの試験車両

 要件に応じて電動化とは、例えば「TraXon2 Hybrid」トランスミッションなどだ。完全な電動化が技術的、もしくはインフラ上の制約により実現不可能な場合、ハイブリッド技術が段階的な移行を可能にする。

 このトランスミッションは大型車用に設計され、純電動走行が可能で、エネルギー回生もサポートする。このためハイブリッド車でも欧州で設定が広がっている「低排出エリア」を走行可能になる。

 ベースとなるTraXonトランスミッションには定評があり、ここに電動ドライブトレーンのコンポーネントを活用したTraXon2ハイブリッドは、電気駆動と従来型パワートレーンの信頼性と柔軟性を兼ね備えている。従来の仕事や航続距離をあきらめる必要もない。

 純電動が適した用途では、ZFは継続して電動ドライブラインのポートフォリオを強化している。セントラルドライブ方式の「CeTrax2」シリーズは、既存の内燃エンジン車のアーキテクチャを活用しつつ(エンジンをモーターに置き換えることで)スケーラブルな電動化ソリューションを提供する。

 今後の性能向上により、出力の強化と対応する架装用途の拡大、PTOの設定など、より多くの商用車をサポートするプラットフォームへと進化する予定だ。

 いっぽう、車軸に電動モーター等を組み込む電動アクスル方式の「AxTrax2」シリーズは、電気駆動専用のアーキテクチャだ。出力やトルクレベルの拡大により、総重量の重い車両へと適用範囲を拡大していく。

 最近、中国で量産を開始したことからも明らかなように、商用車においても電気駆動を前提とした車両開発が進んでおり、電動アクスルの需要がグローバルに高まっている。

次ページは : ソフトウェアとシステムインテグレーション

最新号

【特集】誌上開催!! ジャパントラックショー2026 フルロードvol.61 本日(6/10)発売!!

【特集】誌上開催!! ジャパントラックショー2026 フルロードvol.61 本日(6/10)発売!!

 自動車雑誌ナンバーワンの「ベストカー」が自信をもってお送りする本格派のトラックマガジン!!  5月…

あなたの愛車が高く売れる!

電話が一切こない新査定「マイカースカウト」

個人情報入力なし! 営業電話なし! 平均37.5万円UP!※

※ 買取店からの買取提示額(上限額)の差額平均
(2025年10月)

情報登録完了後、すぐに提示価格が届きます まずはお試しください!

登録後の流れ

登録後の流れ 1 愛車の情報を入力 2 買取店から価格が届く 3 提示価格を確認

提供:carview!