いすゞの中型トラックで量産準備を進める
ガティックがほかの自動運転トラック企業と異なるのは、「中型トラック」によるSAEレベル4自動運転を目指している点だ。
いすゞ車をベースとする全長26フィート(約7.9メートル)/30フィート(約9.1メートル)のトラックが、米国のテキサス州ダラス・フォートワース地域、アリゾナ州フェニックス都市圏、アーカンソー州北西部で、ほぼ24時間稼働している。
センターと店舗の間で常温・冷蔵・冷凍の各商品を運び、配送頻度を向上することで、コスト削減、店頭の欠品防止につなげている。
さらに同社は無人運転の運用を米国内の新市場へ拡大する準備を進め、安全性と拡張性を両立した自動化により、慢性的なドライバー不足や配送コストの高騰といった課題に対処しつつ、小売企業の需要に応えていく。
安全性については、自社のアセスメント・フレームワークが、世界的な独立系認証機関のレビューをクリアし、州や連邦当局の審査を経て貨物専用運行を開始している。また、連邦自動車運送安全局(FMCSA)や米国運輸省道路交通安全局(NHTSA)を含む米運輸省(DOT)傘下機関に対して説明を実施。併せて、テキサス、アリゾナ、アーカンソー各州では、運輸局、公安局、車両管理当局など州機関とも事前に情報共有・協議を行った。
そのうえでガティックは、地域受け入れ戦略の一環として、救急・消防・警察などの初動対応機関を含む地域関係者向けに訓練セッションも実施した。
こうした成果は、同社に出資するいすゞ自動車との継続的な協業によって支えられている。両社の協業により、ガティックのレベル4自動運転システム「ガティック・ドライバー」が、いすゞの中型トラックに統合される。
現在の自動運転トラックの運用を下支えしているいすゞとの協業だが、拡張可能な自動運転物流を実現するため、両社は量産対応・自動運転対応車プログラムに向けた準備も継続して進めている。
いすゞ自動車の常務執行役員兼開発部門VP、佐藤浩至氏は次のように話している。
「いすゞの中型トラックを用いて、ガティックがレベル4無人運転トラックの運用を開始したことを大変うれしく思います。これは、自動運転技術を商用物流の現場へ本格的に導入していく上で重要な一歩です。
ガティックとの協業を通じて、いすゞは信頼性の高い車両プラットフォームでこの取り組みを支え、将来の自動運転対応車プログラムに向けた準備も引き続き進めていきます」。
現在、ガティックの自動運転トラックは、テキサス、アーカンソー、アリゾナの各州のほか、ネブラスカ州やカナダのオンタリオ州など複数市場で商用展開を初めており、今後は急速に拡大していく見込みだという。
【画像ギャラリー】米国初の大規模商用運行を開始したガティックの完全無人運転トラック(9枚)画像ギャラリー









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