来春始動アーチオン傘下になる日野自動車と三菱ふそうの新たなトップ人事が内定! その狙いとは?

来春始動アーチオン傘下になる日野自動車と三菱ふそうの新たなトップ人事が内定! その狙いとは?

グローバルな視点と日本での経験を重視

アーチオン傘下となる日野自動車社長CEOに就任予定のサティヤカーム・アーリャ氏
アーチオン傘下となる日野自動車社長CEOに就任予定のサティヤカーム・アーリャ氏

 日野の社長CEOに内定したアーリャ氏は、現在ダイムラートラックのインド子会社DICV(ダイムラーインディアコマーシャルビークルズ)のCEOを務めている。

 DICVには2009年からパワートレーンの調達責任者として従事、その後同社のグローバル調達担当副社長を務めた後、2014年に三菱ふそうへ異動し、ダイムラートラックアジア(DTA、ふそうとDICVを統括するアジア事業会社)のグローバル調達責任者に就任するなど、調達畑のエキスパートだ。DTAでは、カスタマーサービス責任者と三菱ふそう傘下の車体架装メーカー・パブコの社長CEOを兼務していた時期もある。

 一方、三菱ふそうの社長CEOに内定したクスマノ氏は、現在メルセデスベンツ・スペシャルトラック・カスタムテイラートラック(CTT)事業部門の責任者を務めている。

 2008年にダイムラートラックの前身ダイムラーベンツAGにインターンとして入社、2011年にドイツと南ア共の鋳造部門オペレーションに関わり、13年には三菱ふそうのグローバルハイブリッドセンターで研究開発業務に従事した。15年にダイムラー帰任後は、ブラジル向けモデルやトラック用パワートレーンのマネジメントに携わり、18年にはCEO補佐室長・部長を務めた。21年のダイムラートラック発足時にはコーポレートオフィス責任者となるなど、開発と生産、経営の各部門でキャリアを重ねてきた若手である。

 小木曽氏は、自身の後任人事を含めて事業会社のトップにダイムラー出身者を選んだことについて、「日本で勤務した経験をもち、かつトラック・バス業界でグローバルな経験のある人が欲しかった」と述べている。「トヨタにはそういう人材はいない」とも語ったが、それは事実だろう。

アーチオン傘下となる三菱ふそうトラック・バス社長CEOに就任予定のフランツィスカ・クスマノ氏
アーチオン傘下となる三菱ふそうトラック・バス社長CEOに就任予定のフランツィスカ・クスマノ氏

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