『2.9トン積ワイドロング全低床』に相当するZM6
2024年からの試験販売では、車両総重量(GVW)6トンの小型BEVトラック「ZM6」を導入。同年秋には、神奈川県内の運送事業者において、ドライバンボディを架装した実車を用いての実証運行もスタートした。
ZM6は、キャビン幅1960mm・ホイールベース3360mm・フレーム地上高780mm(キャブ付シャシー状態)というスペックをもち、国産車風に表現すれば『ワイドキャブ・ロングボディ・全低床(フルフラットロー)』にほぼ相当するシャシーとなる。最大積載量は2.9トン。価格は同じセグメントの国産BEVトラックより数百万円も安い。
搭載する高電圧バッテリーは、総容量81.14kWh・総電圧541Vの寧徳時代(CATL)製リン酸鉄リチウムイオン電池(LFP電池)、走行用モーターは最高出力156PS・最大トルク30.6kgmの永久磁石式をセントラルドライブ型で配置したもので、一充電航続距離は180km(WLTPモード)。急速充電規格は日本で主流のCHAdeMO方式に対応している。
生産委託先は、中国5大トラックメーカーのひとつ北汽福田汽車(FOTON)。花田CEO社長によると、FOTONの欧州向け小型BEVトラックをベースとしながら、ZOモータースにおいて日本市場専用のシャシー仕様開発や法規適合を行なったものという。定格10kWのePTO(動力取り出し装置)やADAS(先進運転支援システム)、フルLCD式メーター、アルミホイールなどを装備し、外部給電装置も用意する。
なお、このZM6は、1月22~24日に都内で開催される「第4回スマート物流EXPO」で実車展示を予定している。
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