ナビタイムジャパンは、トラック専用カーナビアプリ「トラックカーナビ」にて、2024年4月1日より施行された大型自動車及び中型自動車の高速道路の最高速度の引き上げに対応することを発表した。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部、写真・イメージ/フルロード編集部・ナビタイムジャパン
進化を遂げるナビタイムの「トラックカーナビ」アプリ
これまで車両総重量8トン以上のトラックにおける高速道路上の最高速度は80km/hであったが、4月1日に施行された道路交通法施行令改定により、最高速度が90km/hに引き上げられた。
これを受けて4月3日、ナビタイムの「トラックカーナビ」は最高速度の算出を90km/hで行なうように対応した。
トラックカーナビでは、車両総重量8トン未満のトラックは100km/h、8トン以上のトラックは80km/hまでの最高速度でルートや到着予想時刻を算出していたが、今回の改定により、8トン以上の車両を選択した場合には90km/hでの最高速度で算出できるようになる。
また、「ビジネスナビタイム 動態管理ソリューション」や「NAVITIME API」においても、この改定に対応する。
なお、会社の規定等で最高速度の制限(いわゆる「社速」)がある場合においては、トラックカーナビの設定で、最高速度を独自に90km/h以下に設定することも可能だ。
ナビタイムジャパンは、正確な到着予想時刻算出の重要性を強調し、プローブデータ(ユーザーの走行実績データ)を活用して渋滞予測精度を高めるなどの技術開発を進めてきた。
2023年10月に実施したユーザーアンケートでは、到着予想時刻が正確と回答したユーザーは64.9%、これにより待機時間が減少したと回答したユーザーは28.6%となり、正確な到着予想時間を算出することで、待機時間の削減に貢献できることが示されている。
また、トラックカーナビの走行ログを基にしたシミュレーションによれば、高速道路の最高速度を90km/hでルート算出した場合、総距離が250km以上のルートでは所要時間が3%短縮されるという結果も出ている。
ナビタイムジャパンは、こうしたカーナビアプリの改良や、車両やドライバーの状況に合わせた正確な到着予想時刻を提供することで、運送効率の向上や待機時間の削減など、ドライバーの労働環境改善に貢献したいとしている。
【画像ギャラリー】90km/hに対応!! さらに進化したナビタイムのトラックカーナビ(4枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方