住友ゴムは、ダンロップ史上最高レベル(※住友ゴムの小型トラック向け商品中)の低燃費(電費)性能を実現したEV小型トラック向けリブタイヤ(縦溝タイヤ)「e. ENASAVE SPLT58(イー エナセーブ エスピーエルティーゴーハチ)」を、3月1日から発売する。その特徴を紹介していこう。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部、写真・図/住友ゴム工業
EV小型トラック向けタイヤ「e. ENASAVE SPLT58」
データ・情報サービスを提供するIHSによれば、世界的な脱炭素化の流れを受け、自動車メーカー各社でのEV小型トラックの生産台数は増加することが予想されている。
住友ゴムはこうした流れに対応するため、昨年(2023年)9月に発売したEV路線バス向けリブタイヤ「e. ENASAVE SPLT58」に続き、国内EV向けTBタイヤの第2弾商品である、EV小型トラック向けリブタイヤ「e. ENASAVE SPLT58」を今回新たにライナップに加える。
「e. ENASAVE SPLT58」はEVの課題である一回の充電で走れる航続距離を伸ばすことに加え、専用バッテリー搭載による車重増によるタイヤ摩耗を抑えることを目的に開発。
低燃費(電費)性能では、トレッド幅とショルダープロファイルを最適化した「低燃費ショルダープロファイル」によって、余分なゴムを削減し、燃費悪化の要因となる無駄な発熱を抑制。これにより転がり抵抗係数を、従来製品「ENASAVE SPLT50M」比で21%低減している。
また耐摩耗性能では、タイヤ幅方向の輪郭であるトレッドラジアスとタイヤ骨格であるケースラインを最適化する「荷重ロバスト性向上プロファイル」によって接地形状の変化を抑制。
さらに、周方向のサイプをなくしてブロック剛性を向上させ、リブエッジに丸みを持たせることによってリブ内の接地圧を均一化し、優れたライフ性能も実現している。
こうした技術を組み合わせることで「e. ENASAVE SPLT58」は、本来背反する低燃費性能とライフ性能を高次元で両立させたEV小型トラック向けタイヤに仕上がっている。
なお、今回発売するタイヤサイズは「205/85R16 117/115N」「205/80R17.5 120/118N」の2サイズで、価格はオープン価格となる。
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