「トラック・オブ・ザ・イヤー」に初の電動車!! 2024年のIToYはボルボのFHエレクトリックが受賞

トラック・イノベーション・アワードはMANの自動運転プロジェクト

「トラック・オブ・ザ・イヤー」に初の電動車!! 今年のIToYはボルボのFHエレクトリックが受賞
トラック・イノベーション・アワードを受賞したMANの「ANITA」プロジェクトは自動運転トラックにより道路・鉄道の連携輸送を効率化することを目指した

 いっぽう、MANトラック&バスの自動運転に関する研究開発プロジェクト「ATLAS-L4」と「ANITA」が、2024トラック・イノベーション・アワードを受賞した。

 トラック・イノベーション・アワードはトラック分野に於ける大きな技術変革とエネルギー遷移に対してIToYによって授与されるもの。選考委員会は欧州と南アフリカの主要トラックマガジン25誌を代表する編集者とジャーナリストによって構成されている。

 IToYのジャーナリストは「ソルトラン」のプレスデイにて、同賞をMANの技術担当取締役フレデリック・ツオムに手渡した。MANが同賞を受賞するのは2019年の「aFAS」レベル4無人運転セーフティトラックに続いて2回目となる。

 選考に於いてMANの先進プロジェクトは97ポイントを獲得し、競合したZFの「電動アクスル」、燃料電池/バッテリー電動商用車向けプラットホームプロバイダー・クアントロン社の「クアントロン・アズ・ア・サービス」(QaaS)、ウエストウェル(西井科技)の革新的コンテナ物流用の電動大型トラック「Q-トラック」を退けた。

 「ANITA」はターミナル(構内)に於いて種類の異なる複数の輸送機器を自動制御することを目的とした研究開発プロジェクトで、2020年にスタートした。自動運転トラックを使ってコンテナを道路から鉄道に転送する行程をより効率的に、かつ計画しやすく柔軟に行なうことを目指している。

 また、「ATLAS-L4」は「レベル4高速道路による物流拠点間の輸送自動化」の略称で、レベル4自動運転トラックの実用化を目標とする研究開発プロジェクトだ。同プロジェクトは2021年に認可された、特定の道路で技術的監視のもとで自動運転を認めるドイツの自動運転に関する法規の枠組みを考慮したものとなる。

 IToYのジャーナリストたちは拠点間やモーダル輸送の自動化に貢献し、MANトラック&バスをはじめ物流供給者、コンポーネント提供者や公共施設の運営者の協力関係によって豊かな実りをもたらす、これらのプロジェクトの先進的な特徴に感銘を受けた。

 IToYのジャネンリコ・グリフィニ議長は委員たちの投票に賛意を示し「MANのANITAとATLAS-L4プロジェクトは今日、自動運転は実現可能で運送事業をより安全で効率的にする役割を持ち得ること、革新的な輸送と物流の概念の基礎となることを証明しました」とコメントした。

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