注目の「S-eWAY」とは?
イヴェコブランドとして初めての大型電動トラックとして注目される「S-eウェイ」だが、そもそもニコラ「トレ」電動車がイヴェコ「S-ウェイ」ディーゼル車をベースとしており、基本的にはバッジ(ブランド)の変更と思われる。
BEVと燃料電池(FCEV)の両方が発表されており、カタログなどからそれぞれの特徴をまとめると、次のようになる。
S-eWAY BEV
・GCW(連結総重量)44トン、4×2電動トラクタ
・中距離までのあらゆる用途に応えるゼロエミッション大型トラック
・適切な充電により長距離輸送も可能
・バッテリーは738kWh容量、連続出力は480kW(645hp)で充分なパワーとトルク、航続距離を備える
・騒音が少なく、視認性のよい運転席による優れた運転体験
・ドイツのウルムで製造する(=欧州仕向のニコラ「トレ」と同じ)
S-eWAY Fuel Cell
・GCW44トン、6×2水素燃料電池トラクタ
・中距離から長距離輸送も可能なFCEVトラック
・燃料電池で発電し、電気モーターで駆動する
・100kW燃料電池モジュールを2つと164kWhのバッテリーを搭載
・連続出力は480kW(645hp)(=BEVと同じ電動アクスル?)
・水素の充填時間は20分未満で、気体の高圧水素(700 bar圧力)を最大70kg搭載することが可能
ちなみに水素のエネルギー密度は軽油の約3倍で、長距離輸送に適したエネルギー源だ。気体の水素を蓄える圧力容器や、液体水素の極低温環境の維持などに課題はあるが、大型トラックの燃料として期待されている。
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