いすゞの「フォワード」が7代目にフルモデルチェンジ! 安全で快適な中型トラックへ大進化!

先進安全機能を大量採用!

7代目フォワードで採用されたADAS新機能の一部。左上が可変配光型LEDヘッドライト、右上がLKA(レーンキープアシスト)、左下がEDSS(ドライバー異常時対応システム)、右下がBSMの側方衝突警報機能
7代目フォワードで採用されたADAS新機能の一部。左上が可変配光型LEDヘッドライト、右上がLKA(レーンキープアシスト)、左下がEDSS(ドライバー異常時対応システム)、右下がBSMの側方衝突警報機能

 7代目フォワードは、22年型フォワードで採用したADAS(プリクラッシュブレーキや車線逸脱警報、全車速車間クルーズ)に加えて、なんと8アイテム10機能にも及ぶ新規アイテムを標準またはオプションパッケージの形で装備する。

 新規8アイテムを列挙すると、「レーンキープアシスト(LKA、車線維持支援機能)」「ドライバー異常時対応システム(EDSS)」「可変配光型LEDヘッドライト」「ブラインドスポットモニター(BSM)」「ドライバーステータスモニター(DSM)」「標識認識機能」「標識連動型スピードリミッター」「電動パーキングブレーキ(EPB)」となる。いずれも最新の大型トラックや小型トラックで搭載例のある機能だが、LKAやEDSSなど、クラス初の装備も多い。

 このうちBSMは、昨年5月から新型車に装着が義務づけられた側方衝突警報装置(BSIS)に相当する装備で、左側方にレーダー(側方前向きと側方後向き)を装着する。さらにオプションパッケージ選択で右側方にもレーダーを追加し、左右車線変更時の警報機能としても活用可能だ。

 これらのADASは、実質的に基本装備となる「ベーシック」をはじめ、「スタンダード」「アドバンス」「プレミアム」というパッケージオプションから選択することができる。ただしマニュアル車だと、アドバンスとプレミアムが装着不可となるので注意が必要である。

同一のパワートレインでJH25基準値達成

7代目フォワード・ワイドキャブ
7代目フォワード・ワイドキャブ

 一方、シャシーとパワートレインは、22年型フォワードをほぼ継承している。エンジンは5.2リッター直列4気筒SOHC16バルブ・電子制御コモンレール高圧燃料噴射装置付きの4HK1で、排ガス後処理装置はDPD(ディーゼルパティキュレートディフューザー)と尿素SCRとなる。

 出力バリエーションも同じく3機種で、可変容量型ターボ(VGSターボ)を搭載する低馬力型の4HK1-TCC(190PS/2600rpm、515Nm/1600~2500rpm)、同じく標準型の4HK1-TCS(210PS/2400rpm、706Nm/1400~1600rpm)、2ステージターボ過給システムを搭載する高馬力型の4HK1-TCH(240PS/2400rpm、765Nm/1600rpm)を設定する。

 トランスミッションも同様で、6速マニュアルと電子制御6速機械式自動変速機(AMT)の「スムーサーFx」を設定する。ギアボックスのギア比は22年型と同一という。

 したがって、走りの性能自体は22年型とほとんど変わらないが、キャブ前面デザインの変更で空力性能を改善しており、燃費を約2%低減している。

 例えば売れ筋モデルの一つ、車両総重量(GVW)8トン・標準フルキャブ・後輪エアサス・240ps車をベースとするウイング完成車「F-カーゴ・ウイング」では、2025年重量車燃費基準(JH25モード)の基準達成車となっている。このクルマの場合、従来の平成27年度重量車燃費基準(JH15モード)では、22年型と同じくプラス10%超過達成となる。

 なお、今回のフルモデルチェンジは、車両総重量7.5~14.5トンまでの車型(FR*系/FS*系/FT*系)が対象で、GVW16トン級のFVR系、GVW20トン/22トンの6×4車型FVZ系は後日に一新を予定している。

【画像ギャラリー】7代目にフルモデルチェンジ! 新型フォワードのスタイリングと安全性をチェック!(15枚)画像ギャラリー

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