NEXCO中日本は、 新東名高速道路、駿河湾沼津SA(上り)および清水PA(下り)で、2023年7月18日(火)から駐車マスを増設する工事を行なうと発表。慢性的に不足する大型駐車マスの拡充が進められる。
そのうち清水PAでは「V字駐車」という新しいレイアウトの大型駐車マスが増設される見込みだ。
文/フルロード編集部、写真・図/NEXCO中日本、NEXCO西日本、フルロード編集部
清水PA(下り)・駿河湾沼津SA(上り)の工事予定
今回の工事では、既存の敷地を有効活用して駐車エリアを拡大し、大型駐車マスを増設。連結全長21m超のフルトレーラ「ダブル連結トラック」の駐車マスも新たに設ける計画だ。
工事が完了すれば、大型車が駐車可能な駐車マスは、駿河湾沼津SA(上り)で約1.1倍(146台→157台)に増加。清水PA(下り)ではエリア拡大とともに「V字駐車」レイアウトを採用することで約2.7倍(77台→208台)へと大幅に増設する見込みだ。
「V字駐車」とは、V字状に配置した大型車の駐車マス同士2列を並べたレイアウトで、現在、多くのSA・PAの大型マスで採用されている1列の配置に対し、駐車のしやすさでは劣るが限られた敷地を効率的に活用できるメリットがある。
ちなみに先行して「V字駐車」レイアウトを導入したNEXCO西日本の山陽道・佐波川SA(上り)の事例では、エリア拡大は行なっていないものの大型マスは1.4倍(51台→81台)に増設した(乗用車マス等は若干縮小)。
また、NEXCOによれば、従来の前進でも後退でも出られる1列の駐車マスの場合、混雑時には車両後方を塞ぐ枠外(通路)駐車のケースが見受けられるが、V字駐車レイアウトでは出る方向が一方しかない(後退駐車・前進発車が基本)ため、同対策にも効果を発揮するという。
これまで大型駐車マスの拡充を急ピッチで進めてきたNEXCO3社。最近は、敷地には限りあることから、大型車と乗用車がどちらでも停められる兼用マスへの書き換えなど効率的な駐車マスにレイアウト変更を行なうケースも増加している。
大型駐車マスは深夜帯などのピーク時にはまだまだ不足しており、今後はV字駐車レイアウトを導入するSA・PAが増えていくのかもしれない。
なお、7月18日より始まる今回の駐車マス増設工事は、駿河湾沼津SA(上り)では2023年度冬頃、清水PA(下り)では2024年度夏頃の完成を目指すとしている。
【画像ギャラリー】V字駐車レイアウトの導入で大型マスを大幅拡充!! SA・PAの混雑状況は緩和されるのか!?(5枚)画像ギャラリー
コメント
コメントの使い方最近できたSA/PAは、新東名など特に「なんでこんなに無駄なレイアウトにした?」と言いたくなるところが多いですね。
「ぼくのかんがえたさいきょうのSA」が採用されてしまったのが不思議でなりません。
これでもまだ足りませんよ。