小型EV商用車を手がけるHWエレクトロは、6月末より、コネクテッドサービスのモバイルアプリケーション「MyHWE」の提供を開始した。同サービスはどんなものか、何ができるのだろうか?
文/フルロード編集部、写真/HWエレクトロ
HWエレクトロのコネクテッドサービス
HWエレクトロは、多用途商用EV「エレモ」シリーズの車両の開発・製造と販売を手掛けるファブレスメーカーで、ゼロエミッション車両として「エレモ/エレモK」を2021年から販売開始。現在までに順調に販売台数を伸ばし、その知名度は高まりつつある。
そんなHWエレクトロは、エレモの発売当初からコネクテッド技術との融合を目指しており、コネクテッドサービス情報基盤となる「HW ELECTRO Platform Service」を今年(2023年)の春にリリース。
そしてこのほど同プラットフォームサービスと連携できるモバイルアプリケーション「MyHWE」の提供を開始した。
先行してリリースしたHW ELECTRO Platform Serviceは次のようなイメージで活用される見込みだ。
●災害発生時の移動式インフラ供給
大雨や大地震のような災害時には、エマージェンシーツールとしても活躍する。災害場所からアプリを通じて、救援要請を依頼することができ、また別の活用方法として、物資運搬や車両からの電力供給を通じて災害時の支援を可能とする。
●配送のDX化
宅配などの物流領域においては、荷物の送り先・配送時間・重量・荷姿などの情報を把握し、アプリケーションと連携することができる。ドライバーのスコアリング、走行ルートの分析、車両のメンテナンスなどの管理も可能なため、アプリ、車両、荷物の最適化を通じて効率的な配送とドライバー支援を行なう。
●荷室の温度管理
温度管理機能との連携により、アプリからコンテナ内の温度を調整し、常に最適な品質管理が可能になる。
いっぽうMyHWEの特徴としては次の通り。
●管理者専用ポータルサイトから、モバイルアプリのさまざまな機能と連携できる。
●管理者ドライバー(プライマリ)とドライバー(セカンダリー)の役割ごとの機能設定が可能になる。
●複数のエレモの車両状態をアプリで一元的管理ができる。
●TCU(テレマティクス制御ユニット)との連携で、リアルタイムに「バッテリー残量/充電状況」を確認できる。
今回のMyHWEのリリースで、テレマティクスサービスの本格運用が始まったといえるが、HWエレクトロでは今後、インターネットを活用したさまざまなサービスとの連携を強化し、ユーザーへ利便性の高いDX環境の提供を目指すとしている。
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