小型EVトラック「eキャンター」を架装べースとする塵芥車(ごみ収集車)が、初めて民間企業に納車された。多摩地区や府中市内で運行を行なうという。
7月28日に三菱ふそうトラック・バスが発表したもので、eキャンターEV塵芥車としては国内2台目だが、自治体ではなく民間企業が導入する例は国内初となる。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部、写真/三菱ふそうトラック・バス、「フルロード」編集部
【画像ギャラリー】国内2台目のeキャンターEVごみ収集車のスタイリングを1台目と比較しよう!(5枚)画像ギャラリーコンビニ収集や市委託事業に投入
民間企業初のeキャンターEV塵芥車ユーザーとなったのは、東京・府中の廃棄物収集運搬事業者・古川新興。SDGs(持続可能な開発目標)の取り組みとして、民間ごみ収集における脱炭素に向けたアクションを府中市から起こすべく、eキャンターEV塵芥車を導入したという。
すでに7月下旬から運用を開始しており、多摩地区のコンビニエンスストアの廃棄物収集と、府中市の委託によるごみ収集事業に投入されることになっている。
古川新興のeキャンターEV塵芥車は、車両総重量7.5トン・ワイドキャブ・ロングボディの現行型eキャンターをべースに回転式塵芥装置を架装する点では、今年3月に厚木市に導入された車両と同様だが、外観は異なっており、計量装置や回収ボックス(荷箱前と荷箱ルーフ)などを艤装している。最大積載量は1.25トン。
なお、eキャンターの電動パワートレインは、最大出力135kW、最大トルク390Nmのモーターと無変速トランスミッション、総電圧370V・容量13.5kWhの高電圧リチウムイオンバッテリーパック(計6個)を搭載し、航続距離約100kmを確保。満充電に要する時間は急速充電が約1.5時間、普通充電で約11時間だ。
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