このところ何かと話題の重量車の燃費基準ですが、このクルマはちゃんと適合しているハズ! UDトラックスからフラッグシップの大型トラック「クオン」2022年モデルが発売されました。
文・写真/フルロード編集部
【画像ギャラリー】UDクオンの最新機能をギャラリーでチェック(4枚)画像ギャラリー重量車の新しい燃費基準に適合
UDトラックスは、平成27年度重量車燃費基準を+10%達成、および2025年度を目標年度とする重量車の新しい燃費基準を満たした11リットルエンジン・ESCOT-VI搭載の大型トラック「クオン(Quon)」を販売開始する。
今般発売する2022年型モデルは、「ECO+モード」の追加やエンジンオイルの性能向上、低転がり抵抗タイヤの採用などで、11リットルエンジン・ESCOT-VI搭載車の燃費・環境性能をさらに進化させた。
また、トラフィックアイクルーズ(車間距離制御装置)に新機能を追加するなど運転性能を向上させている。
今回の発売について代表取締役社長の丸山浩二は、「昨今の地政学リスクを受けて、燃料費が高騰しています。2022年型モデルはこうした喫緊の課題の解決に貢献すると同時に、2050年カーボンニュートラルに向けた長期的な取り組みの一助にもなります」と述べている。
クオン2022年モデルの特徴
【ECOモードを3段階に】
GH11型エンジン搭載モデルに「ECO+モード」を追加したことで燃費向上を図った。エンジンをかけた状態ではデフォルトとして「ECO+」に設定されているが、走行中必要なパワーに応じて「ECO+」「ECO」「ECO OFF」を任意で変更できる。
【より低負荷のエンジンオイルとタイヤの採用】
より低粘度のエンジンオイルを採用し、耐酸化性能を高めたほか、長寿命化も実現した。さらに低転がり抵抗係数タイヤを採用した。
【トラフィックアイクルーズの機能向上(ESCOT-VI搭載車対象)】
オートクルーズの利便性向上を図り、トラフィックアイクルーズの機能を向上させた。従来は前方車の減速にあわせて自車の車速が15km/h未満になると自動的に機能が解除されたが、2022年型モデルでは減速後に完全に停車しても機能は継続する。
なおクオンは、2017年に新型モデルを投入以来、2019年に8リットルエンジン搭載車を追加して積載量重視のユーザーニーズに対応してきたほか、2021年には最新の電子制御操舵システム「UDアクティブステアリング」を採用してトラックドライバーの運転環境を改善するなど、物流の課題解決につながる商品開発を行なっている。
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