■3方開のアルミブロック製アオリでさらに軽量化を図る
荷台は3方開の平ボディで、アルミブロック製アオリの高さはサイド600mm、リア400mm。一枚モノのサイドアオリは、そのままだとかなり重たいが、自動車精工のアオリ開閉補助装置「セイコーラック」の高防錆仕様により一人でもラクラク開閉可能だ。
キャブバックの鳥居は、オーソドックスな収納レス仕様を採用。これはキャブ前後長が長いスカニアRシリーズキャブで国産車と同等の荷台寸法を実現するためで、荷台内寸は全長9300×全幅2350mmを確保する。
キャブの高さに合わせた背の高い鳥居は、背面に荷台カバーを固定するレール、格納式の踏み台、ショルダー部に夜間作業用のLED作業灯を搭載。積み荷を固縛するためのフックがセンターに4個、サイドに14個×2列、スタンション穴がサイドに7個×2列を備わる鋼板張りの床面はいかにも重量物運搬車らしい。
スカニアはキャブの前後長が長いいっぽう、シャシーフレームの組み幅が国産車の840~850mmに対して771mmと狭いのが特徴。そのためシャシー下回りの架装スペースには余裕がある。
今回は、このシャシー下回りの余裕を収納力アップに活用。左ホイールベース間の燃料タンク前後、右ホイールベース間のアドブルータンクの後ろ、リアオーバーハング部などに多数の収納ボックスを搭載する。
特に燃料タンク前後の収納ボックスは美川ボデーが新たに開発したもので、蓋の開閉機構を工夫することでボックス内部の出っ張りを抑え、収納スペースを高めた意欲作だ。
最後に主要スペックをまとめると、車両全長11950mm×全幅2489mm×全高3690mm、荷台内寸全長9300mm×全幅2350mm、床面地上高1096mm(タイヤサイズ315/70R 22.5)、最大積載量13700kgとなっている。