クラシカルだけど奥深い!! アメリカのボンネットダンプが超絶かっこいい

■なぜ車軸がたくさんあるか?

フレイトライナー・114SD(クラス8)6×4シャシー+3軸エキストラアクスルのスーパーダンプ仕様(タグアクスルは備わらないタイプ)。ボディはメーカー不明だが、カナダ・ヒューロック社のものと思われる
フレイトライナー・114SD(クラス8)6×4シャシー+3軸エキストラアクスルのスーパーダンプ仕様(タグアクスルは備わらないタイプ)。ボディはメーカー不明だが、カナダ・ヒューロック社のものと思われる

 アメリカントラックのGVW(車両総重量)やGCW(連結車両総重量)は、最遠軸距(ホイールベース)と車軸数に応じて決められており、同じホイールベースでも車軸数を増やせばより多くのGVWを得ることが可能。

 そのためダンプやミキサーなど特装系のトラックではリフトアップ機能付きの遊輪車軸(エクストラアクスル)を備えて積載量を稼ぐ手法が採られる。アメリカンダンプがたくさんの車軸を持っているのはこのためだ。

 また、一部の州では車両後端部に格納式のタグアクスルを装着し、ホイールベースを延長することでトレーラ並みの最大積載量を実現する「スーパーダンプ」も存在する。

ケンワース・T880(クラス8)6×4シャシー+3軸エキストラアクスル+1軸タグアクスルのスーパーダンプで、GVW36t、最大積載量25tを実現。ボディはOSW社のテレスコ式耐摩耗鋼板製ハーフパイプタイプだ
ケンワース・T880(クラス8)6×4シャシー+3軸エキストラアクスル+1軸タグアクスルのスーパーダンプで、GVW36t、最大積載量25tを実現。ボディはOSW社のテレスコ式耐摩耗鋼板製ハーフパイプタイプだ

 いっぽうトレーラでは、最後軸を支点にトレーラごとダンプアップさせる「エンドダンプ」、荷台の底から積み荷を降ろす「ボトムダンプ」、荷台を横に傾けて積み荷を降ろす「サイドダンプ」、フルトレーラタイプの「トランスファーダンプ」などが存在する。

トランスファーダンプとは、ダンプフルトラクタとドーリ式ダンプフルトレーラを組み合わせたもので、写真は3軸フルトラクタ+2軸フルトレーラ仕様。オプションで空気圧によりトレーラ側のダンプアップも可能となる
トランスファーダンプとは、ダンプフルトラクタとドーリ式ダンプフルトレーラを組み合わせたもので、写真は3軸フルトラクタ+2軸フルトレーラ仕様。オプションで空気圧によりトレーラ側のダンプアップも可能となる

【画像ギャラリー】ハリウッド映画でもお馴染みのボンネットキャブ!! マッチョで豪快かつ奥が深いアメリカンダンプの勇姿

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ナニワの海コンお姉さんを自称するゆでさん。今では 同じ海コン仲間の男性ドライバーと、時には丁々発止と渡り合い、時には和気あいあいと語り合う立派な海コンドライバーに……。そんなゆでさんにも人知れず嘆かざるを得ない女子の気苦労がありました。