ボルボのハイブリッドトラック「ミーングリーン」(Mean Green)については、今年の「ミッドアメリカトラッキングショー」に登場した際に、その怪物ぶりをタイユーさんが3月23日付けの本ブログでレポートしています。
http://fullload.jp/blog/2012/03/post-usa4mats.php
これは、その後のスピードチャレンジのお話。見事に世界最速記録を達成したようです。以下、ボルボのニュースリリースから……。
ボルボのハイブリッドトラック「ミーングリーン」が4月27日、米国ユタ州のウェンドーバー エアフィールド(Wendover Airfield)において、フライングキロメートル(完全に静止した状態からスタートし、1000メートルのコースを往復する。2回の走行の平均速度が公式数値となる)で236.577 km/h (147.002 mph)、 スタンディングキロメートル(助走をつけた状態からスタートし、1000メートルの規定コースを往復する)で153.252 km/h (95.245 mph)の世界最速記録を達成した。
「ミーン グリーンの所有者であり今回ドライバーを務めたBoije Ovebrink氏は次のように話した。
「このような高地でこれほどの性能を発揮したことにとても満足しています。このウェンドーバーは海抜1280メートルの高地にあるため、簡単な挑戦ではないことは分かっていました」。
記録は国際自動車レースの統括機関であるFIA(国際自動車連盟)加盟の米国自動車クラブ(United States Auto Club)が認定。この記録を現在FIAに申請しており、1?2カ月で公式認定される予定である。
「ミーングリーン」は2011年6月にスウェーデンのフルツフレード空港(Hultsfred Airport)で、フライングキロメートルで218.780km/h(135.943 mph)、スタンディング キロメートルで152.253 km/h(94.605 mph)の世界最速を達成しているが、今回はその記録を塗り替えたことになる。
空気力学の原理を応用した「ミーングリーン」の新型ボディは、貨物輸送用トラクタとは似ても似つかないデザインだが、高度にチューニングされたこのスピードマシンは、North American Volvo VNのキャブとフレームをはじめとするボルボ グループの車両用部品でつくられている。「ミーングリーン」の特徴は高度にチューニングされたボルボ製D16型エンジンと新型I-シフト電子制御自動トランスミッションで、ハイブリッドシステムの電気モーターを組み合わせている。電気モーターとD16型ディーゼルエンジンを組み合わせたことで、最高出力2100ps/最大トルク約5000 lb-ft(このうち電気モーターが最高出力200ps/最大トルク885 lb-ftを発生)を実現している。
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