ダカールラリー速報 「第2ステージ」 1月2日

ダカールラリー速報 「第2ステージ」 1月2日

2台揃って順調にポジションアップ
 2号車は排気量10リットル未満のクラストップに肉薄
 

2012ダカールラリーは2日、アルゼンチンのサン・ラファエルへ。途中約20kmほどだが難易度の高い砂丘区間を含む295kmの競技を行った。サンタ・ロサから486kmの移動区間でラ・パンパ州の西端へ向かい、アンデス山麓を回り込むように北上してサン・ラファエルの手前に至るSSは過去に何度か通過したものでもある。山越えの区間は基本的に一本道で埃も酷いため追い越しは難しい。また、砂丘もきつい上りがある難易度の高いものだった。この区間で日野チームスガワラの2台の日野レンジャー(輸出名:HINO 500 Series)は健闘。
26番手でスタートした2号車菅原照仁/鈴木誠一組は途中のチェックポイントを23位で通過、さらに終盤の砂丘をノーミスで走りきって18位でゴールした。この結果により2号車はこの日までの累積順位を総合21位/排気量10リットル未満クラスの2位とし、同クラス1位のJ・エルフリンク(メルセデス・ベンツ・アテーゴ)とのタイム差僅か28秒に迫った。また、慎重に砂丘を越えた1号車菅原義正/杉浦博之組もSSを総合29位/クラス4位で終え、累積順位を総合31位/クラス4位とした。
サン・ラファエルのビバークは空港に隣接したサーキット場。当地を訪れるのは2009年、2010年に続いて3回となる。日中は40℃超の猛暑だったが2号車が到着した夜9時半頃には日も暮れて過ごしやすくなり、待ち受けていた4人の日野メカニックがさっそく点検作業にとりかかった。1号車は未着だが、SSを終えて移動区間を問題なく走行中だ。明日はアンデス山麓を北上してサン・ユアンへ。サン・ユアン周辺に設定される270kmのSSは山岳コースで全体に標高は高く、標高3000m超の地点も通過する。
 

菅原照仁/砂丘は思ったより難しくありませんでしたが、その周辺のウォッシュボードがトラックには厳しかった。自分の新型車は先行する大型車にいつのまにか追いついてしまう感じで、ポテンシャルの高さを感じます。排気量10リットル未満のライバルとは僅差になりましたが、意識せずにペースを保っていきたいと思います。
 
鈴木誠一/ナビゲーションは全く問題なし。クルマもトラブルはありません。リエゾンの速度超過を厳しく取り締まるとのことでずっと105km/hで走っていますが、結構大変です。
 
中野直也/2号車は通常の点検とタイヤの切れのチェック、また各部の緩みのチェックを予定しています。1号車はまだ到着していませんが、投石にあってフロントウィンドウを割られたとのことで、交換を含めて対処したいと考えています。
 

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1号車:菅原義正/杉浦博之


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2号車:菅原照仁/鈴木誠一
 
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日の落ちたサン・ラファエルのビバークに到着した2号車
 
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サン・ラファエルのビバークに到着して一息つく菅原照仁

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