米国ピータービルトのモデル579と最新のパッカーMX-13型エンジン。一般にNOxとCO2の排出量には二律背反の関係があり、低NOxのディーゼルエンジンと低CO2の再生可能ディーゼル(RD)の組み合わせは合理的だ
フィンランドのNESTE社のRD。日本では伊藤忠エネクスが取り扱っている
ボルボは最新世代のトラックで、FAME比率の高いB100(100%バイオディーゼル)燃料にも対応する
国内でもRDの実証運行は行なわれている。写真はNESTEのRDを使ったトナミ運輸のトラック。既存のディーゼル車でそのまま使えるRDは、運送会社にとってはありがたい
米国のRD消費量が急増している。7割はカリフォルニア州で消費されるが他州でも伸び、2023年の総消費量は30億ガロン弱。世界需要のかなりの部分を米国1か国が占めている(米国農務省のレポートより)
米国の菜種油の輸入と利用量。食用(黒い折れ線)は横ばいだが、主にRDとしての工業用(オレンジの折れ線)が急増。これに伴い輸入量(青い棒グラフ)も増えている(米国農務省のレポートより)
米国のRD製造量と製造キャパシティ。旺盛な需要を背景に、国内での製造キャパシティも急拡大する(米国農務省のレポートより)
米国の動物性脂肪と植物油の国際取引量(価格)。米国と言えば世界有数の農業大国だが、RD転換用に輸入が急増するいっぽう、輸出は減少に転じた。RDは国際貿易市場にも影響を及ぼしている(米国農務省のレポートより)
バイオ燃料の輸入量も増加傾向だがそれほど増えてはいない。需要の大部分は米国内での製造で賄っている。なお、欧州などは食品と競合する第1世代RDを「再生可能」とは認めない(米国農務省のレポートより)