特装車生産の自動化は今後も課題
ここでいう「ダンプボディ」とは、ダンプトラックで持ち上げられる『荷台』のことで、ダンプトラックの上モノには、そのほかにサブフレーム(基台)、ホイスト(昇降装置)、油圧装置などが含まれる。
これらは、ダンプボディとは異なる機能と構造をもつため、横浜工場内ではあるがまったく別の工程で組み立てられており、最終組立ラインにおいてボディ、サブフレームおよび油圧機器、シャシーを一体化することで、晴れてダンプトラックとして完成……というプロセスをたどる。
サブフレームの生産や油圧機器の艤装は、比較的工数が少ないこともあって従来の工法を踏襲しており、いまのところ自動化の予定はないとのこと。なお、標準型以外の民需架装の特注ダンプや、特殊な構造を持つダンプ(三転ダンプ、深あおりダンプ、スライドダンプなど様々なモデルがある)も横浜工場で生産しているが、供給台数は標準型ほど多くないため、これも自動化の対象外となっている。
とはいえ、多品種少量生産の省人化が将来課題であることに変わりはなく、横浜工場の標準型ダンプボディ生産ラインは、それよりも複雑な特装車生産を自動化していくためのステップのひとつといえるだろう。同社では今後も、自動化が進んでいない工程でのロボット導入を検討していくとしている。
【画像ギャラリー】極東開発横浜工場でロボットが生産する小型ダンプトラック用ボディ!(16枚)画像ギャラリー
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