過積載を「しない」「させない」ためのクルマの体重計? 地味に進化しているトラックスケールの話

徐々に進化を遂げてきたトラックスケール

 トラックスケールの種類には埋込型や地上設置型、簡易設置型、ポータブル型があり、基本的な構造は車両が載る計量台、ロードセルと呼ばれる荷重センサー、指示計で構成される。

 トラックが載るため規模は大掛かりで基礎工事が必要になるものもあるが、仕組みは家庭で使われている体重計と同じである。

 現在のトラックスケールのシステムはさまざまな進化を遂げ、トラックの横転防止ための偏荷重計測機能や重心位置解析機能付きのもの、ETCによる車両認識システム、モニター監視による無人計量システムなども登場する。

 また最新システムとしては、トラックスケール最大手の鎌長製衡から、無人計量システムをさらに進化させた「トラックスケールリモート計量管理システム」の提供も始まっている。

トラックスケール最大手メーカーの鎌長製衡のリモート計量管理システムのイメージ。一元化することで人件費削減に貢献
トラックスケール最大手メーカーの鎌長製衡のリモート計量管理システムのイメージ。一元化することで人件費削減に貢献

 同システムは、WEBカメラを使用して遠隔で一元管理が行なえるというもので、トラックスケールを設置する施設ごとに必要だったオペレーター人員を削減でき、WEBサーバー用パソコンにアクセスできるどの端末からも遠隔でデータ閲覧・編集を可能にしたものだ。

 今は、商取引の上でもトラックの積載量を厳密に管理しなければいけない時代となり、産業廃棄物業者をはじめ精確なトラックの「体重測定」が必要不可欠になりつつある。

 つまり過積載は時代遅れの過去の遺物。運送業界のコンプライアンスを守り、公正で精確な商取引のため、さまざまな業種でトラックスケールの活用が期待されている。

【画像ギャラリー】鎌長製衡の最新トラックスケールをギャラリーでチェック(6枚)画像ギャラリー

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