ダイムラーとボルボ、2大メーカーがめざす大型EVトラックの姿【IAAトランスポーテーション2022】

ボルボ/大型EVトラックの実用化で先行・新開発eアクスルも発表

ボルボ「FMエレクトリック」4×2セミトラクタ
ボルボ「FMエレクトリック」4×2セミトラクタ

 大型EVトラックの製品化でリードしているボルボトラックは、「FMエレクトリック」「FMXエレクトリック」「FEエレクトリック」「FEローエントリーキャブ・エレクトリック」を展示するとともに、プレスデー当日に新開発eアクスルを発表、数年内に長距離EVトラックに搭載し、FCEVトラックにも採用することを明らかにした。

 展示された大型EVトラックは、FMエレクトリックの4×2セミトラクタ、FMXエレクトリックの後3軸8×4クレーン付平ボディ車、FEエレクトリックの6×2脱着ボディ車、FEエレクトリック・ローエントリーキャブの6×2キャブ付シャシーで、こちらもさまざまな特装車に対応できることをアピールするものだった。

ボルボ「FMXエレクトリック」後3軸8×4シャシーベースのクレーン付平ボディ車
ボルボ「FMXエレクトリック」後3軸8×4シャシーベースのクレーン付平ボディ車

 新開発のeアクスルは、トラックの駆動軸にモーターを直接組み込むもの。ボルボの現行EVトラックのプロペラシャフトが不要で、高電圧バッテリーの搭載数を増やせるため、航続距離が確保しやすい。すでにダイムラーなどが導入を進めている方式だが、実用化は数年内とし、実物(またはモックアップ)公開もプレスデー初日の記者発表時のみに限られていたようだ。

数年以内の実用化を発表したボルボのeアクスル
数年以内の実用化を発表したボルボのeアクスル

 また、燃料電池車の実車は展示されなかったものの、ボルボとダイムラーの合弁会社・セルセントリックが開発・生産するFCシステムの単体が展示されていた。
 
 なお、ボルボグループのルノートラックスは今回、参加していない。

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