中身もかなり違う
現行型「巨加※」は、2020年に投入された「国六」排ガス規制適合モデルで、この規制は欧州Euro-6排ガス規制に準拠したものです。
同じく合弁の慶鈴五十鈴発動機で生産されるエンジンは、15.7リッター直6の「6WG1」(420~520馬力)または9.2リッター直6の「6UZ1」(380馬力)で、ラインナップは国内向けと大きな違いはないものの、トランスミッションはZF製の16速/12速/8速マニュアルとの組み合わせになっています。
16速と12速には、機械式自動変速機(AMT)もありますが、おなじみのスムーサーGxではなく、これもZF製です。また、アクスル(車軸)メーカーも異なっており、サスペンションはすべてリーフスプリングであるなど、「巨加※」と「ギガ」ではシャシー仕様も大きく異なっています。
中国の大型トラック市場は、中国国産メーカー大手5社(一汽、東風、中国重汽、陝西重汽、北汽福田)がシェアの大半を占めており、日系ブランドはトップ10圏外ではあるものの、いすゞは比較的上位にあるとみられます。中国国産メーカーが価格だけでなく商品力でも力をつけはじめている上に、欧州メーカーも現地生産に進出するなど、今後さらに競争が激化すると考えられていますが、我が国の代表選手たる「巨加※」の健闘を祈りたいところです。
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