軽油価格の高騰がヤバい! トラックドライバーは省エネ運転を励行しているのか聞いてみた

燃費に目覚め省エネ運転を励行中/幸恵

 北九州のドレージ女子の幸恵です。「省エネ運転していますか?」ということなんですが、もちろん胸を張って「YES!」です。少しでも燃費を伸ばして会社に貢献できればと思って日々努力しています!

 ……っていう感じでは全然なくて、させられているっていったほうが正解かな(笑)。こんな私でも少し意識するだけで月々の平均燃費を徐々に伸ばすことに成功しました。そんな、私なりの努力について書いていきたいと思います。

 まずはなんといってもコレ! 運転ではないんですが、停車中のアイドリングストップです。これはもう基本中の基本で、みなさんもすでにかなり前からやっていると思います。私もこまめに実施しています。

 昔はアイドリングストップなんか考えたこともなかったし、コンビニや食事やお風呂に行っている間も、合鍵で鍵を閉めてエンジンはかけっぱなしでした。

 それが今から17~18年くらい前に軽油が一気に値上がりして、会社がアイドリングや燃費のことを言うようになり、デジタコをつけて細かく管理されるようになりました。

軽油価格の高騰がヤバい! トラックドライバーは省エネ運転を励行しているのか聞いてみた
アイドリングストップやデジタコなど、燃料高騰のたびに管理が細かくなってきた

 デジタコが付いてしばらくは制限速度に急加速に回転数オーバーの警告の嵐で、しまいには「休憩しろ」とか「エンジン切れ」とか言い出したりして、「うるさい!」とか「こんなところで停まれるかー!」って毎日デジタコと大喧嘩(笑)。とにかく煩わしくてストレスでした。

 それでもなんとか90点台を出せるようになり、アイドリングに関しては、もうエンジンを切らないと逆に気持ち悪いレベルに……(笑)。エンジン音がうるさく、微妙な揺れも気になって落ち着かないエコ体質にバージョンアップされました。

 次に頑張っている部分は走行速度です。一車線の道路では流れに乗って走りますが、とにかく飛ばさないようにしています。左車線をテレテレ走る。アクセルを踏みたい衝動をグーッと堪え、自分の中の煩悩を全て捨てて、ひたすら左車線を走る。

 あと、燃費向上だけを意識して改めたのは、排気ブレーキの使い方です。トラックに乗り出してから20年ほどは、ずーっと排気ブレーキをかけっぱなしにし、アクセルから足を離したら常に排気ブレーキがかかる状態で走ってきました。

 それが燃費に悪いとか考えたことも無かったし……。けれど、「こまめに排気を切ると燃費が伸びる」と言われて、整備担当に理由を聞いてみました。

 「要するに無駄なブレーキをかけて、そのぶんアクセル踏むのと同じなんです。でも排気を切っとけば、アクセルから足を離しても燃料使わずに惰力だけで進むことができるんです!!」。

 なるほど、天才かよ! 40歳過ぎて初めて気付きました(笑)。早速やってみましたが、初めのうちはやっぱり右足がうずうずしています。

 しかし、慣れてしまうと案外楽なもので、今では排気だけで速度の調整をして坂道を下ったり、信号が少ない道なんかは、ある程度速度に乗ってきたらあえてアクセルから足を離してまさに転がしている状態です。今はもう意識しなくても自然にやっています。

 信号が赤の時もかなり手前から排気で調整し、なるべく停まらずに交差点を通過するようにしています。停まってしまうと発進時にかなりの燃料を消費するし、加速するのにも時間がかかってしまうので、転がしたほうがいいことづくし。

 もちろん周りの様子を見ながら転がしたり、停まったりしていますよ。

 そして、ありがたいことに最近新車を貰ったのですが、今のトラックはハイテクになっているんですね。メーターパネルの液晶がカラーだもん(笑)。そのパネルをスクロールしていくと「燃費コーチ」っていうのがあります。

 私の運転を緑・オレンジ・赤の3段階で評価して、点数まで表示してくれるみたいなんです。コレもチラチラ見ながら走っています。コーチの指導の元、これからも安全運転と省エネ運転に努めていきます(笑)。

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