天然ガスで走る国産唯一の大型トラック! いすゞギガCNG/LNGにドライバー異常時対応システム新設

天然ガスで走る国産唯一の大型トラック! いすゞギガCNG/LNGにドライバー異常時対応システム新設

 いすゞ自動車は、天然ガスを燃料とする大型トラック「ギガCNG車」「ギガLNG車」を一部改良し、10月16日から発売した。現在、国産大型トラックの天然ガス仕様車はいすゞギガが唯一で、同社では温暖化ガス排出削減に向けたソリューションのひとつとして位置付けている。

文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/いすゞ自動車

ドライバー異常時に対応

ギガCNG車(左)とギガLNG車(右)。パワートレーンは同一だが天然ガスを収容するボンベと燃料強システムが異なる
ギガCNG車(左)とギガLNG車(右)。パワートレーンは同一だが天然ガスを収容するボンベと燃料強システムが異なる

 ギガCNG車とギガLNG車は、前者が圧縮天然ガス(CNG)のみ、後者が液化天然ガス(LNG)とCNGを併用するモデルで、燃料ボンベと燃料供給システムが異なる。

 今回の改良では、先進安全支援システムである「ドライバー異常時対応システム(EDSS)」を新たにオプション設定した。

 EDSSは、走行中にドライバーの異常(姿勢の大きな変化など)をDSM(ドライバーステータスモニター)が検出した場合、自動でブレーキを作動させて徐々に速度を低下させながら停車させる機能である。ドライバー自身による非常スイッチ操作でも作動し、この場合は速やかに停車させるための強いブレーキが作動する。

 EDSS作動時は、自動でクラクション(ホーン)鳴動と、ハザードランプ点滅およびブレーキランプ点灯・点滅も行なわれ、周囲に対してもドライバー異常を知らせるようになっている。なお、ディーゼル車とは異なりLKA(車線維持支援)の装着オプションがないため、車線内自動停止機能は盛り込まれていない。

新たにオプション設定されたEDSSの作動イメージ
新たにオプション設定されたEDSSの作動イメージ

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