2026年4月トヨタ移管へ向けて子会社化! ターニングポイントを迎える日野自動車・羽村工場がたどった足跡

2026年4月トヨタ移管へ向けて子会社化! ターニングポイントを迎える日野自動車・羽村工場がたどった足跡

 日野自動車の開発・生産拠点のひとつである羽村工場(東京都)は、2026年4月1日からトヨタ自動車の子会社となることが決定している。日野は8月21日、同工場移管のための準備会社(新会社)を設立すると発表した。
 
文/フルロード編集部
写真/日野自動車、トヨタ自動車、フルロード編集部

日野は三菱ふそうとともに商用車に専念へ

日野自動車・羽村工場で生産中の小型トラック「デュトロ」。トヨタ向けモデル「ダイナ」ももちろん同じラインで生産している
日野自動車・羽村工場で生産中の小型トラック「デュトロ」。トヨタ向けモデル「ダイナ」ももちろん同じラインで生産している

 6月10日、トヨタとダイムラートラックが、日野と三菱ふそうトラック・バスの経営統合で最終決定を発表したその同日、日野は羽村工場をトヨタへ譲渡することを公表していた。その実施に備えて、羽村工場を日野の子会社とする。

 日野が設立する準備会社(新会社)は「トヨタ自動車羽村株式会社」。8月中に締結する予定の譲渡契約と同時に設立し、来年4月1日付でトヨタに譲渡・移管する。譲渡予定額は1500億円で、エンジン認証問題における海外での賠償費用(2300億円)の資金を確保する。社長には、青木是篤CMO付執行職(現在トヨタから日野に出向中)が就任する。

 羽村工場では現在、日野のキャブオーバー小型トラック「デュトロ」および同車のトヨタ向けモデル「ダイナ」、小型BEVトラックの「デュトロZ EV」、そしてトヨタからの受託生産車である「ランドクルーザー250」(SUV)を組み立てているほか、開発施設(大型車用テストコースを含む)、ユーザー向け技術研修施設「お客様テクニカルセンター」などを擁している。

 工場譲渡後も当面、トヨタに委託する形で羽村でのCOE小型トラック生産を継続する。ただ、トヨタでは将来、羽村工場をセパレートフレーム式シャシー構造のSUVの開発・生産拠点とする方針を明らかにしており、日野と三菱ふそうの経営統合でも開発・生産拠点の統合を打ち出しているため、いずれCOE小型トラックの生産移管が行なわれるとみられる。

 また、日野はこれまで、トヨタのセパレートフレーム式シャシーモデル(SUV/ピックアップトラック)の開発業務の一部も受託していたが、6月10日の発表では「トヨタと日野で最適な役割分担を進める」としており、今後は三菱ふそうとともに、商用車の開発・生産に特化していくことになるようだ。

トヨタのSUV「ランドクルーザー250」のセパレートフレーム式シャシー。はしご型フレームにパワートレーンとボディをマウントする作りは、形状は大きく違いこそすれトラックと同じ基本構造である
トヨタのSUV「ランドクルーザー250」のセパレートフレーム式シャシー。はしご型フレームにパワートレーンとボディをマウントする作りは、形状は大きく違いこそすれトラックと同じ基本構造である

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