いすゞ自動車とボルボ・グループは7月29日、日本およびアジア市場向け大型トラック用プラットフォームの共同開発契約を締結した。いすゞは2029年度までに、ボルボ技術を活用した新大型トラックを開発する計画だ。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部
写真/いすゞ自動車、フルロード編集部
商品化以降もボルボの技術支援と部品供給を継続

今回の大型トラック共同開発契約は、いすゞとボルボが2020年10月に締結した戦略的提携に関する基本契約における主要項目の一つで、共同開発にあたって、ボルボからパワートレーンを中心とするコンポーネントの継続供給と、開発および品質面における技術支援を盛り込んだ内容としている。
いすゞは昨年4月に発表した、2030年を目標年度とする中期経営計画(IX)で、29年度までにボルボ技術を活用したいすゞ/UDトラックスの次期大型トラック用プラットフォームの開発を策定している。今回の契約締結は、プラットフォーム開発が順調に商品化へ向かっていることを示すものだろう。
両社は「共通プラットフォームの開発をさらに進めるとともに、安定した市場導入を支える顧客サポート体制の強化に注力する」としており、商品化した後もボルボからの技術支援と部品供給の継続を明確にしている。これはトラックユーザーにとっても欠かすべからずなポイントだ。
現在、いすゞの国内市場向け大型トラクタ(トレーラ牽引用トラック)と、海外市場向け大型トラック/トラクタの一部は、いすゞグループ傘下のUDトラックスがボルボ子会社だった時代に開発したモデルをベースとしており、すでにボルボ技術を間接的な形で採用している。
将来、いすゞの大型トラック「ギガ」の次期モデルは、UDの「クオン」とともにボルボのパワートレーンなどを導入したクルマへと一新されることになるが、どのような大型トラックが誕生するのか、期待して待ちたい。
なお、両社では今後も、それぞれが得意とする領域の相互補完と技術の活用により、大きなシナジー効果の創出を目指していくとしている。
【共同開発契約締結に関する両社トップのコメント】
いすゞ自動車・片山正則会長CEO
「今回、新たに締結した契約は、いすゞとボルボ・グループの信頼関係と協業の深化を象徴するものです。両社が持つ技術力と経験を融合させることで、日本およびアジア市場における大型トラックの未来を切り拓き、お客さまに対する製品・サービスの安定性と信頼性をさらに高めるものと確信しています」
ボルボ・グループ・マーティン・ルンドステット社長兼CEO
「両社の技術力と市場における知見を融合させることで、真のWin・Winの関係を築き、長期的な成長と顧客満足の向上を目指していきます。本取り組みは、収益の成長を促進するとともに、アジア市場における競争力のある製品・サービスの提供に貢献するものです」
コメント
コメントの使い方