日野自動車のタイにおける生産子会社である日野モータース・マニュファクチャリング・タイランドは7月26日、「日野スワンナプームものづくりセンター」の開所式を実施した。
タイは、乗用車・ピックアップ・トラック・バスなど全般的に日本車が強いお国柄。そこに開所された「ものづくりセンター」は、タイ日野の生産・開発拠点として今後ASEANにおける商用車づくりをリードしていくと見られる。
文/トラックマガジン「フルロード」編集部、写真/日野自動車
タイに日野の一大生産・開発拠点を開設
タイは日野にとっても大市場で、特に大中型トラックは長年にわたって大きなシェアを有している。
タイ日野製造、タイ日野パワートレイン製造、日野モータースアジアの協力により生まれた「日野スワンナプームものづくりセンター」は、ASEANにおけるトラック・バスの生産・開発拠点としてタイ国内の商品企画・開発・生産の機能を集約・強化し、ASEAN最適車の現地での一貫した商品化・生産供給を行なうもの。
また、タイおよびASEAN地域で拡大するユーザーの需要に対応するとともに、タイへの経済・雇用面での貢献、従業員への商品開発(R&D)技術や専門スキルの教育・向上を目的としている。
本拠点は、スワンナプーム国際空港から約20kmのサムットプラカーン県バンボー郡アジア工業団地に位置し、敷地面積は40万平方メートル、総事業費は35億6000万バーツとなっている。
7月26日に行なわれた「開所式」の式典には、サムットプラカーン県知事のスパミット・チンナスリ氏、トヨタモータータイランド社のソムキッド・プラディカムジョーンチャイ副社長、三井物産株式会社モビリティ第一本部長の常世田円(とこよだまろし)氏をはじめ、政府機関や取引先を来賓として迎え、日野CMO (Chief Monozukuri Officer)の志賀得一(しがとくいち)、トヨタ自動車および日野グループ各社関係者が参列した。
タイ日野製造のチャイヤン・ニムヌアンポング社長は、「私たちは経済を牽引するだけではなく、社会的責任にも重点を置いていきます。私たちはグリーンテクノロジー製品の開発をサポートし、太陽電池による再生可能エネルギーの利用や省エネビルの建設など、環境に配慮した最新技術を駆使し、カーボンニュートラルな工場を目指します。
本拠点内には、自然の生態系を模した”Hino Eco Forest Park”として10ヘクタール以上の敷地に多くの郷土樹木を植栽しており、教育機関や地域社会の環境生態系学習の拠点となることを願っています。
また、何より大切にしているのは従業員です。本拠点は、満足、安全、そして楽しく働くための環境を提供しています。将来的には、ASEAN地域の日野従業員のためのトレーニングセンターを設置する予定です。お客様にトラックやバスをお届けする拠点の一員であることを全従業員の誇りとしています」とコメントした。
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