初秋のドイツ トラック紀行ふたたび その10
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コラム
次のメニューは「アクトロス」に同乗して、公道でいろいろな機能を見聞するというもの。テストコースを出て一般道でドライブするのですが、驚いたのはこの「アクトロス」、ベッドスペースにベンチシートがしつらえてあるので、ドライバーの他にも6人が同乗できるんです。見かけはノーマルだけど、ダブルキャブみたいに大勢乗れるんですね。
「メルセデスベンツ・トラックトレーニング」のスタッフは、ふだんはカスタマーへの運転講習などを行なっているので、同乗した我々メディアツアーの一行にもやさしく運転講習をしてくれます。
「私は参加者に対して経済的な運転をするようトレーニングしています。燃費だけでなく、もっとトータルな経済性ですね。そのためにはサービスブレーキだけではなく、エンジンブレーキを使うよう常に言っているんです。このクルマのクルーズコントロールには、車間距離保持機能だけでなく、GPSによる位置情報とヨーロッパの3次元マップデータが入っています。したがって、勾配を登り切って下り坂になったら、惰性で走る距離を伸ばすエコロールに入るので、燃費にもいいし、ブレーキの摩耗にも効くし、安全性にも寄与するんですね。でも、こういった経済的な運転に対して、ドライバーの理解が不足しています。ドライバーはスピードを出して早く走りたがりますが、到着時間なんて大して変わりません。ストレスも多いし、燃費も悪くなるし、ブレーキやタイヤの摩耗も悪化します」。
ハイ、その通りだと思います。洋の東西を問わず、やさしい運転を心掛けたほうがいいですね。
このリモートキーは、アクトロスに乗り込む前にタイヤの空気圧や燃費、電圧などをチェックできるスグレもの
途中、♪ 緑の中を走る真っ赤なキャンター、とすれ違いました。南ヨーロッパほどではないけれど、ドイツでも時々キャンターの姿を見かけます
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