ダイムラー、電動大型トラック「メルセデス・ベンツ アーバンeトラック」発表
2016年7月28日 /
寄稿・連載
ダイムラー・トラックグループは27日、ドイツ・シュトゥットガルトの本社内で電動大型トラック「メルセデス・ベンツ アーバンeトラック」を発表しました。同車は欧州域内の各都市中心部などで求められる集配用車両のゼロエミッション化への対応を目的に開発されたもの。2020年代の発売を目指すとしています。具体的には大型トラック「アントス」をベースにしたGVW26t級の3軸車(単車)で、出力125kWのモーター2基を左右ハブ直近に搭載したZF社製アクスルを採用。サイドレール内側に配置したリチウムイオンバッテリーの総容量は212kWhで、一充電走行距離はエネルギー回生を含む実用モードに於いて200㎞を目標値としています。2.5tに及ぶバッテリー重量などにより車体はベース車両よりも約1.7t重くなりますが、欧州委員会では代替駆動トラックについてGVWの1t超過を認めていることから、積載量の減少(減トン)は約700kgで済む由です。
同車は専用のキャブとボディ架装を施した状態で今年9月のIAA国際商用車ショーに参考出品の予定。また、同ショーには現在シュトゥットガルト市内でフリートテストを行なっている小型EVトラック「キャンターE-CELL」の進化版、三菱ふそうトラック・バスの「FUSO e キャンター」も出展されます。【現地発 多賀まりお】
擬装を施したアントスの2.3m幅・Mキャブを載せた状態で披露されたアーバンeトラック。IAAショー本番には専用の車体をまとったショーモデルとして出品される
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