極東開発工業、電動式塵芥収集車「eパッカー ハイブリッド」
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世界初! ハイブリッドシャシーの走行用モーターで塵芥収集装置を駆動
極東開発工業は、ハイブリッドシャシーの走行用モーターで塵芥収集装置を駆動させるシステムを搭載した電動式塵芥収集車「eパッカー ハイブリッド」を日野自動車と共同開発し、平成26年5月6日より正式に発売する。
この車両は、平成25年11月に開催された「第43回東京モーターショー2013」に参考出品として出展したもので、日野自動車の小型トラック「日野デュトロ ハイブリッド」に搭載されているハイブリッド車用バッテリと走行用モーターを利用して、PTO(動力取り出し装置)を作動させることにより、塵芥収集装置を電気で駆動するシステムを採用している(「eパッカー ハイブリッド」は「日野デュトロ ハイブリッド」に搭載可能)。走行時に充電ができるため、コンセント接続による充電作業が不要で、極東開発が従来より発売している「eパッカー」同様に、電気駆動時はエンジンを止めて作業ができるので、排気ガスがゼロかつ低騒音化を実現している(通常のごみ収集車と同様、エンジン駆動での作業も可能)。電動式塵芥収集車のパイオニアである極東開発とハイブリッドトラックのパイオニアである日野自動車の技術が融合して開発された世界初となる次世代型のごみ収集車である。なお、すでに実際のごみ収集作業現場においてモニター運用を行ない、好評を得ており、今回の正式発売により今後積極的な拡販を図ることで、電動式塵芥収集車の更なる普及が期待できる。
「eパッカー ハイブリッド」の特徴は、
①ハイブリッドシャシーの走行用モータで駆動
架装部に、シャシーのハイブリッド車用バッテリで駆動する走行用モーターを利用して、塵芥収集装置を電気で駆動するシンプルなシステム 「IES (idle reduction & eco operation system)」を採用。
②電動作業中の排気ガスがゼロ&超低騒音を実現
従来より発売している「eパッカー」同様、電動作業中はエンジン停止状態での作業が可能なため、排気ガスゼロと低騒音化を実現。また、電池残量等の車両状況に応じて電動作業と、従来と同様のエンジン駆動が選択できる(排出作業はエンジン駆動のみ)。環境への配慮と使い易さを両立した次世代型の塵芥収集車となっている。
③コンセント接続による充電作業が不要
走行時に充電ができるため、コンセント接続による充電作業が不要となっており、特別な設備の設置なく電動式塵芥収集車の運用が可能。
④プレス式と回転板式の両方に対応しており、使い易さは通常のごみ収集車と同様
架装はプレス式(プレスパック)および回転板式(パックマンチルト)の両方(2トン車級)に対応。また、従来の電動塵芥収集車のような特別な装置がないシンプルなシステムを採用したことにより、ボディ容量の制限がないため、通常のごみ収集車と同じ容量のボデーの搭載が可能で、日常の点検をはじめとしたメンテナンス作業も通常のごみ収集車と同じ感覚で行なことができる……などなっている。
販売価格(希望小売価格、消費税抜き・シャシ価格除く)は、プレス式のプレスパックGB43-27-S(4.3㎥)が460万円、回転板式のパックマンチルトGB44-820D-S(4.4㎥)が445万円で、販売目標は30台 (平成27年3月期)。
写真は、上がプレスの式プレスパック、下が回転板式のパックマンチルト。
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