日本ミシュランから駆動軸専用タイヤ「MICHELIN X MULTI D」

日本ミシュランから駆動軸専用タイヤ「MICHELIN X MULTI D」

「全輪ミックスタイヤ」が全盛の日本市場ですが、欧米では、駆動軸専用タイヤとリブタイヤを併用する方式が定着しており、燃費をはじめコスト削減に効果を上げています。日本でも駆動軸専用タイヤは定着するのか? 以下、日本ミシュランタイヤの駆動軸専用タイヤの新製品ニュースです。

日本ミシュランタイヤは、トラック・バス駆動軸専用タイヤの新製品「MICHELIN X MULTI D」を開発。本日6月7日より発売する。

20120607_01.jpg「X MULTI D」は、従来の駆動軸専用タイヤ「MICHELIN XDE 2+」との比較でロングライフ性能ならびに耐偏摩耗性能を向上させ、駆動軸専用タイヤの大きな特長であるコスト削減効果ならびに環境負荷低減効果をさらに追求した。また、低減された転がり抵抗により、燃費改善によるコスト削減効果ならびに環境負荷低減効果も実現したタイヤとなっている。特徴と採用技術は以下のとおり。

タイヤのロングライフ化でコスト削減と環境負荷低減効果を達成
●摩耗率の低い新開発トレッドラバーコンパウンドの採用により、優れたロングライフ性能を達成
●従来の駆動軸専用タイヤ「XDE 2+」より接地面積を約5%大きくすると同時に、三次元に刻まれたダブルウェーブサイプ(サイプ=トレッドブロックに刻まれた細かい切れ込み)を採用。単位面積当たりの負担を低減し、タイヤのロングライフ化を達成
●同社の同サイズのオールポジション用タイヤとの比較で約25%高いロングライフ性能を実現
●縦長六角形のトレッドブロックを持つ最適化された新しいトレッドパターンがタイヤ寿命を通してヒール&トゥ摩耗(回転方向の影響によりトレッドブロックに発生する鋸歯状の偏磨耗)などの偏摩耗を抑制し、ロングライフ性能を向上
●ショルダー部に設けた高い「ブリッジ」が剛性を高め、ショルダー部の荒れた摩耗や擦れを低減

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高いグリップ性能による安全性の実現

●回転方向指定トレッドパターンによる優れたトラクション性能
●摩耗によるトレッドパターン変化を最小限に抑えるようにデザインされた192個の六角形のトレッドブロックが、新品時から最終摩耗時まで優れたトラクションとブレーキング性能に寄与
●ダブルウェーブサイプがスポイト効果(=氷面を含む路面の水分を吸い出し、可能な限りドライコンディションに近づけるサイプの効果)を発揮し、ウェット路面での高いトラクション性能ならびにブレーキング性能に寄与

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発売日
2012年6月7日

販売価格
オープン

発売サイズ
11R22.5

日本国内では、ダンプトラックなどの一部の車種向けの駆動軸専用ラグタイヤを除き、唯一ミシュランだけが展開する駆動軸専用タイヤ。2008年には同社国内トラック・バス用タイヤ全体に占める比率が2.8%であったが、2011年には5.4%に高まっており、普及が進んでいるという。ミシュランでは「X MULTI D」の投入によって駆動軸専用タイヤの普及を加速させたいとしている。

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