【ワッツ ハプニーン!?】
ハニーの友達がウチに遊びに来て、オレ一人で走ってた時の話。
メリーランド州オデントン、なんともカラシを付けたらうまそうな地名で荷物を降ろした後「そろそろホームタイムなんで、フロリダに向かうロードを頼んます」ってカルコムでメッセージを送ったら「南向きのロードです。ペンシルバニアで積んでノースキャロライナに持って行って下さい」っていう仕事が来た。
17時に引き取り先に行って荷物をピック、18時から3時間走ってワシントンDCを抜けて、バージニアのフライングJ(トラックストップ)で今日は終わりやな。それやったら、ゆっくり飯食ってシャワーもできる・・・・・・って思ってたのに「ワッツ ハプニーン!?/一体何が起きたんや?!」やんけ!(苦笑)
16時半、予定より早くシッパーに到着出来た。ゲートで書類を受け取り、持ってきた空のトレーラをドロップして既に荷物が積まれたトレーラをフックする。書類をチェックしたらカルコムで積み荷の情報を会社に送って、ゲートに戻り一旦停止。セキュリティーのチェックを受けて、さあ、出発や!
2速にシフト、エアブレーキ(トレーラ側のブレーキ)をリリースしてクラッチをつないだら「ガラガラ、ガシャーン!」。なんや、なんや? つないだはずのトレーラが外れてるやんけ!!
トレーラのキングピンをこのカップラーに繋ぎます
すぐに気がついたからトレーラはカップラーから外れたものの、トラクタのシャーシの上にまだ乗っていた。これならつなぎ直せるか? ランディングギアー(トレーラの足)を目いっぱい出してみたけど、ちょっと低すぎる。一旦トラクタを抜いてジョッキーに頼んでみた。ジョッキーは油圧カップラーが付いてるから、それで持ち上げてもらって、再度ランディングギアーを伸ばせば何とかなるか? ところがジョッキーでも今のコンテナの高さは低すぎた・・・・・・。
通称ジョッキーと呼ばれる構内でトレーラを捌くためのトラクター
「どないしましたん?」 警備員が心配そうに出て来るは、シッパーのスーパーバイザー(責任者)が出てきて写真撮ってるは、ジョッキーは「積み荷が4万5000ポンドやから下手に持ち上げて傾いたら恐いで」ってビビってるは、「すんませんなぁ」って謝ってもみんな頷くばかり、まさに八方塞がりや・・・・・・。仕方なく会社に連絡し事情を説明してレッカーを呼んでもらう。
ディスパッチャーに「どこもダメージ受けてへんのか?」って聞かれて「ハイ」って答えたら「なんでそうなるの?」って・・・・・・。
トレーラをつないだ後は必ず前に引っ張って確かめてんのに、なんでそうなったんか、オレにもわからんわ!
レッカー車が来るまでセキュリティーのゲート出口を片方ふさいでまちぼうけ・・・・・・。
手持無沙汰やし、取りあえずウチに電話しとこう。携帯の向うから心配するハニーの声が聞こえる。ハニーは恐がりやから一緒に乗ってなくてよかった、でも、一緒におってくれたら心強かったのになぁ・・・・・・。(苦笑)
2時間待ってようやくレッカーが到着。その後、レッカーでトレーラを持ち上げて、ランディングギアーを少しずつ伸ばして、なんとかトラクタが入る高さまできた。持ち時間ギリギリまでかかって再度連結完了。
結局、シッパーを出た所の路肩でオーバーナイトや。風呂どころか、メシにもありつけず・・・・・・、家で心配しているハニーに無事につなぎ直せた報告だけして、クラッカーを食べて、その日は寝た。
この件以来、トレーラをつないだ後の確認は、一度前に引っ張った後にトレーラ側のブレーキをかけて、さらに2度引っ張って確かめるようにしている。
「二度ある事は三度ある」なんて、とんでもない!
二度目がないように厳重確認や、今日はハニーも一緒に乗ってることやしな!
「ダリちゃんお疲れ様、一人の時に大変な目にあったね。でも、ダーリンに怪我がなくて良かった! もしも走ってる時に外れてたら大事故になってかも知れへんもんね・・・・・・」
うん。でも、この文章、オチがないな・・・・・・
「でもダリちゃん、トレーラはオチたんやろ?」
もうえぇ、ちゅうねん!(爆笑)
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