トラックドライバーの誇り その21
社則について、前回は少し横道にそれてしまった。どの運送会社でも売り上げの確保を目指すのは当然であり、また経費の節約は必須のことだろう。その意味で給料の条件設定はある程度やむを得ないことなのかもしれない。しかし、そこには死亡事故につながる要素があるのだから、ドライバーの健康と安全をもっと優先して考えてほしいものだ。その上での効率、効果的な給料の計算方法を編み出すのは仕方ないことだろうが、前例の距離や時間制では、それは窺えない。
さて、本題に戻りたい。事故を撲滅させるための社則といえば、デジタコ以外では罰金がある。デジタコの効用はすでに書いたように、速度の規制にあり、これによって事故が減り、燃費が向上した。これには、私も賛成の立場である。
だけど、それだけで事故が減ったとは思えない。それには、罰金をドライバーから徴収することによって、結果それが事故の抑制につながっている一面もある。誰でも事故で罰金を払うのは嫌なので、自然に気を付ける。
だからといって、ドライバーが事故に無頓着だったとは、もちろん言えない。だけど、注意力の向上にはより繋がっていると思う。漫然運転に近かった者が、罰金ということで気を付けるようになる例は少なからずあると思う。「事故を起こすと罰金だから」と、何人のドライバーの口からその言葉を聞いたか分からない。
しかし、問題はその罰金である。次回に触れたい。
トラさんのブログ「長距離運転手の叫びと嘆き」
http://www.geocities.jp/boketora_1119/
コメント
コメントの使い方